息子が無事「一級建築士」になったそうです。試験に合格するのは難しいと聞きますが、二級建築士と年収は変わるのでしょうか?
資格取得の難易度を比較
公益財団法人建築技術教育普及センターによると、令和5年における一級建築士と二級建築士の合格率は以下の通りです。 ・一級建築士:総合9.9%(学科:16.2%/製図:33.2%) ・二級建築士:総合22.3%(学科:35.0%/製図:49.9%) 一級建築士の方が二級建築士よりも合格率は低く、受験者の約9割が落ちてしまう難易度の高い試験であることが分かります。そのため、無事に一級建築士になった息子さんは、相応の勉強時間と入念な準備で一級建築士の試験に合格したことが考えられます。 一級建築士よりも合格率は高いとはいえ、二級建築士も受験者の7~8割が落ちてしまう難易度の高い試験であるといえるでしょう。
一級建築士と二級建築士の年収は一概に比較できない! 両者の違いを理解したうえで資格取得を目指そう
建築士といっても、勤務先や雇用形態などによって収入は異なるため、一級建築士と二級建築士の年収を一概に比較することはできません。大枠である「建築技術者」の年収を調べてみたところ、平均632万7800円でした。求人によっては、一級の所持者を給料面で優遇している場合があるようです。 一級建築士は合格率が9.9%と低く、難易度の高い比較であるといえます。合格すればすべての構造・規模・用途の建築物について設計・工事監理を行えるようになり、建築技術者の平均的な年収よりも多くなる可能性はあるでしょう。 一級と二級のどちらにするか迷った場合は、両者の難易度だけでなく、設計できる建築物の違いも理解したうえで、自分が目指すキャリアに合わせて選ぶといいでしょう。 出典 務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 公益財団法人建築技術教育普及センター 一級建築士試験 試験結果 公益財団法人建築技術教育普及センター 二級建築士試験 試験結果 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部