“正確でない情報”防ぐ「新技術」 企業で広がる生成AI 商品のキャッチフレーズも提案
日テレNEWS NNN
「生成AI」を取り入れる動きが企業で広がる一方、“正確でない情報を提示してしまう”という問題も指摘されています。これをどう防ぐのか…最先端の現場を取材しました。 ◇ 大手飲料メーカーのCMでスキップして画面に近づく女性。実は生成AIで作られた実在しない人なんです。さらに、パッケージの原案もAIだといいます。 今、生成AIを用いた広告や商品開発が広がっていて、大手食品メーカー「日清食品」では商品戦略の会議に独自の生成AIを活用。キャッチフレーズを考えていました。導き出したのは「夏の新定番『冷しどん兵衛』」「どん兵衛夏フェス」「海辺のどん兵衛キッチン」などの回答。短時間で提案してくれる生成AIの活用で会議時間の短縮につながったといいます。 ただ、問題もあるといいます。指摘されているのは「ハルシネーション」。事実に基づいていない、正確ではない回答をあたかも正解のように提示してしまう現象です。 これを防ぐため、独自のシステムを開発する企業もあります。 例えば、生成AIにある自治体の「出産一時金について教えて」と聞いてみると「ウェブサイトで最新の情報を確認することをお勧めします」と返答され、正確な回答は得られませんでした。 しかし、これを開発したシステムで試してみると、「50万円」など具体的な数字が表示されました。 この企業が開発したのは、さまざまなAIを搭載した新しいシステム。質問をしてそのAIたちが明確な答えを出せない場合、自らウェブ上で答えを探してそのリンクと共に提供します。 FIXER 松岡清一社長 「生成AIがアシストしてくれて、それを人間が完全にするという形で業務効率化アップに使ってもらえると思う」
■影山さんが普段気をつけていることは?
中島芽生キャスター 「影山さんいかがでしょう?」 俳優・影山優佳(22) 高IQ団体「MENSA」会員 「最近はビジネスシーンでも生成AIが活用されているということで、私たちも学んでいかなければいけない分野だと感じました。私自身は1つの情報だけをうのみにすることなく、なるべくいろいろな意見を確認して、視野が狭くならないように信頼できる情報源をもつように意識しています。受け手側も情報の真偽を判定できる目を養っていかないといけないと思いました」 (3月1日放送「news zero」より)