三井物産の「LCAプラス」、1日診断サービス開始。CFP算定体制をスコアで評価
三井物産は、CO2など温室効果ガス(GHG)排出量を製品単位で可視化する「LCA Plus(プラス)」で、CFP(カーボンフットプリント)算定に求められる企業の体制を数値で評価し課題を明確化する「1dayクイック診断サービス」を開始した。LCAプラスの提供を通じ蓄積してきた知見による有償の新サービスで、LCAプラスを活用する前段階の体制づくりや各社の状況に応じた対策検討をサポートする。 同サービスはLCAプラスのスタッフがヒアリングやアンケート調査を実施。CFP算定に必要なプロセスとなる「算定目的」「人員体制」「専門知識」「算定品質」「業務効率」「データ連携」の6項目について100点満点のスコアで評価する。レポートではスコアの背景や改善点もフィードバックし、CFP算定に向けたロードマップ作成で何をすべきか、また各社の目的に応じた必要な点、不要な点を把握できる。 これまでLCAプラスで提供するサービスはシステムにアクセスすることが前提だった。1dayクイック診断サービスはLCAプラスを使う前段階を整備しようとする顧客も対象とするためシステムに入らず受けることができる。サービス名は「1日診断」だが、これまでのヒアリング時間はおおむね3~4時間。鉄鋼製品の大口ユーザーでも利用実績がある。 LCAプラスは三井物産の鉄鋼製品本部とパフォーマンスマテリアルズ本部が連携し取り組んでいる新規事業で、SuMPOと共同開発し2022年8月から提供を始めた。CFP算定に向けた初期段階で課題に難渋する顧客が多かったことから、過去2年間で得てきたさまざまな事例や知見をもとに新サービスに乗り出す。