尼崎10Rを制した宮地元輝

　ボートレース尼崎のSG「第34回グランドチャンピオン」は、いよいよ優勝戦を迎える。“超イイ値”の栗林記者は、オールスターからの雪辱に燃える宮地元輝（37＝佐賀）を指名。5月前回のSGで優勝した定松勇樹に続く佐賀勢Vを狙う。 　連日紙面をにぎわす“セット交換”。今節、いち早く着手したのが宮地だ。初戦のドリーム戦こそ大敗を喫したが、それ以降は立て直しに成功。4日目から3連勝を決めて、破竹の勢いで優出を果たした。 　「日ごとに足は強くなっている。全体に◎に近づいている。特訓での行き足が凄かった。そこを強調していけば、優勝戦でも勝負できる」 　部品がなじんできたのと、ペラ調整が絶妙にマッチして成績通りに足も右肩上がりだ。優勝戦はさらなる良化も見込め、十分にV争いできる仕上がりだ。 　この大会にかける確かな理由がある。5月オールスターで優出（2号艇）も、1Mで振り込み大敗した。「前回は（エンジンが）出ていたし、攻めるつもりで行ったけど、1マーク回って6番手で…。今回はしっかりと走りたい」。早速、リベンジのチャンスが訪れ、闘志を燃やしている。 　レースに対する姿勢も実直で、結果を残したい気持ちが伝わってくる。「お客さんはギャンブルをしに来ている。自分が何もリスクを背負わずに走ることはできない。買ってくれる人に対して全力で応えないと」。ファンの声援を力に変えて全身全霊の攻めを見せる。大一番でも自慢のパワーを発揮して、22年大村グランプリシリーズ以来のSG制覇を果たす。 　【栗林の買い目】スリットからの伸びは強烈で、Sも攻める気満々。こん身の踏み込みから一気に捲りを決めてオールスターの雪辱を果たす。＜2＞＜3＞、＜2＞＜4＞、＜2＞＜5＞流し。 　◇栗林　幸太郎（くりばやし・こうたろう）元愛馬・アリーヴォ（G31V）が引退後、乗馬となり最近馬術大会に出場した。第二の人生を謳歌（おうか）してほしい。