マイナールートの沢歩きを堪能! 1000万ドルの夜景が広がる「摩耶山登山」で頂上へ
神戸の繁華街からすぐ、新幹線駅直結の登山口からマイナールートの沢歩きを楽しみながら、夜景の名所摩耶山を目指すルポ【日本三大神滝の布引滝を越えて…… 1000万ドルの夜景が広がる「摩耶山」頂上へ!】に続く後編です。 【写真】豊かな自然と1000万ドルの夜景が望める六甲山を見る(全9枚) この日は、ド平日のしかも午後。観光客の姿をちらほらと見かける布引ダムを過ぎたら、もはやまったく誰にも会いません。
ソロでひたすら小滝と戯れるひとときを楽しむ
六甲山ほど街に近くて人気の高い山でも、マイナールートはけっこうあって、ココも静かな山歩きを楽しみたい向きにはうってつけ? かもしれません。 マイナールートは、交通の便がよくない、六甲山の北斜面に多いという印象がありますが、都心からすぐの南斜面にだって、人の気配がほぼないエリアもあるんです。 六甲山は花崗岩(かこうがん)の山なので、滝も岩質はほとんど花崗岩。フリクションがとてもよく、滑りにくいので、小滝を登っていてもあまり怖くないです。ただ、まわりにハイカーは誰もいないし、携帯電話もほぼ圏外なので、絶対に事故は起こせません。ちょっと滑って足でも折ったら、当分発見されない可能性があるので、慎重すぎるほど慎重に……。 この谷筋で一番の滝、「地蔵滝」も、落ち口まで見物には行ったのですが、途中で行き詰ったら終わりなので、見るだけ(笑)。さほど傾斜もないし、登れそうな気もするんですけど。 この日は猛暑日でしたが、谷筋はとても涼しい。「アキノタムラソウ」という名前からして涼しげな花が咲いていました。早く秋になってほしいものです。 地蔵谷の源流部はいくつかの支流に分かれていますが、右寄りに詰めあがって行き、六甲全山縦走路でもある、天狗道に合流します。ここからは一般登山道なのですが、すでに夕方で、下る人ももういない時間なので、結局誰にも会わずに、ほぼ山頂まで来ました。 摩耶山の標高は約700m。夕刻が近い山頂付近では、とても涼しい風が吹いていました。掬星台(きくせいだい)と呼ばれる展望スポットがあって、ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで来ることができるので、観光客の姿も多いです。 ロープウェイの山上駅にはカフェもあるので、涼みながらしばらくゆったりと過ごし、トワイライトタイムを待ちます。