マイナールートの沢歩きを堪能! 1000万ドルの夜景が広がる「摩耶山登山」で頂上へ
アフター登山は観光客に混じって夜景見物
日が傾く頃、西側の眺望が見えるスポットへ移動。六甲山地の西側には、神戸市西区や明石市あたりから播州平野、そして瀬戸内海の一部である播磨灘が一望できます。すっきり晴れた日には、香川県の小豆島まで見えることもありますよ。 日没前後は、ドラマチックに空の表情が変化するので、何度見ても飽きません。摩耶山の山頂部付近には、ビュースポットがいくつかあって、西~南西側が見えるこの場所は、トワイライトタイムを楽しむのに最適。掬星台を起点に、「摩耶山サンセットツアー」という約40分間のプチツアーも開催されています。 暗くなる頃、再び掬星台へ戻ります。夜景の名所だけあって、平日でも観光客がたくさん訪れています。六甲山の魅力のひとつは、ケーブルやロープウェイで下山できること。山上でゆっくりと夜景を見て、乗り物で安全に下りられるのは、なかなかほかの山にはない特徴だと思います(ただし、真夏以外の平日は、ロープウェイの最終便が早いので、うっかりしていると闇の中を歩いて降りるハメになるので要注意です)。 はじめのうちは、青っぽく見えている夜景が、夜のとばりが下りるほどに、深い闇の色に変わっていきます。そうすると、淡く瞬いていた街灯りが、次第にくっきりとした光に変わって、六甲山が誇るゴージャスな「1000万ドルの夜景」へと変化していくのです。 週末だと、夜景の時間帯はロープウェイが観光客でかなり混雑することが多いのですが、さすがド平日。さほど混むこともなく、無事に下山することができました。 「登山」と言えば、早起きして朝早くから登り、午後3時頃までには下山する、というのが基本セオリーなのですが、街からすぐで、半日でサクっと登れるコースがたくさんあって、ロープウェイやケーブルで降りられる六甲山・摩耶山なら、いろんな楽しみ方ができます。 ※地蔵谷はマイナールートで、道標なども近年あまり整備されていません。ルートファインディングができない方にはお勧めできません。ビギナーの方は、必ず経験者と同行するようにしてください。
根岸真理