「それってSHEINに限った話なんですか?」強制労働、デザイン模倣疑惑…それでも世界を席巻する中国発の激安アパレル通販
シーインは2008年に中国で創業した企業を母体とし、現在は本社をシンガポールに置く。2012年から衣料品のネット販売を始め、サービスは150以上の国と地域に拡大しているとされる。だが運営会社の社名や売上高といった業績などを公開せず、創業者もメディアにほとんど露出しないなど、企業実態は謎に包まれている。 2024年6月にはイギリスで新規株式公開(IPO)の申請を非公開で行ったと複数の海外メディアに報じられた。米国と中国の対立の激化で米国での上場が承認される見通しが立たず、代替手段に打って出たもようだが、思惑通り手続きが進むかどうかはなお不透明とされる。 ファーストリテイリングの提訴に対しても、シーイン側は「申し立てを真摯に受け止める。現在、この件について調査中だ」と回答するのにとどめている。