子ども食堂「ララ・ランチ」が手作り料理でクリスマス ゲームや音楽演奏も【長野県飯田市】
子ども食堂「もぐもぐキッチン ララ・ランチ」は22日、クリスマス会を長野県飯田市の上郷公民館で開いた。子どもたちは自分たちで作ったクリスマス料理を食べ、音楽の演奏やゲームを楽しんだ。 ララ・ランチは22年、学校給食に携わった飯田市の元栄養教諭らが始め、月2回程度開き続けている。食事の提供だけでなく、子どもの食の自立を目指そうと、料理を参加者で一緒に作るのが特徴で、参加人数が増え、現在は19組の家庭が参加している。 この日は子どもとその保護者ら計約30人が参加し、午前に料理、午後にゲームと通常より拡大して開催。料理はメニューごとグループに分かれ、スパゲティナポリタン、いなりずし、サラダ、フルーツを準備した。子どもたちがゆでる、炒めるといった作業を体験しながら自分たちで作り、スパゲティにはハンバーグも入れた。 作った料理は昼食としてバイキング形式で食べ、笑顔で器に盛る姿が見られた。専門店から購入したピザやケーキも味わい、スタッフの林宗吉さん(同市龍江)らが木琴の一種マリンバでクリスマスソングを披露した。 午後のゲームでは輪投げや的当てなどで遊び、子どもたちはぬいぐるみの景品をもらっていた。飯田西中学校1年の生徒は「皆とコミュニケーションを取りながら、一緒に料理を作ることができ、楽しかった」と話していた。 ララ・ランチでは4月から1年間同じメンバーで活動し、来年度の参加者を新たに募集する。林静子代表(同市龍江)は「子どもたちは皆仲良しになっている。家にあるものを使い、自分で料理が作れるようになってもらい、生きる力を身に付けていってほしい」と語った。