【侍ジャパン】昨年WBC中国戦以来1試合17K 巨人・戸郷もCS以来の実戦で「上出来」2回3K0封
◆ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 チェコ0―9日本(10日・バンテリンドーム) 侍のエース格が、スコアボードに2つの「0」を並べて台湾へ向かう。巨人・戸郷が本大会前最初で最後の侍実戦に臨み2回2安打無失点、3奪三振。ピンチも招いたが、要所を締めて試運転を終え「上出来かなと思います。だいぶ球速も出ていましたし、シーズンの感覚に近いモノがあった。そんなに心配しなくても大丈夫かなってのはありました」と振り返った。 10月21日のCS以来20日ぶりの実戦で、3回から登板。最速150キロの直球にスライダー、フォークの制球を確認した。3回は2死二塁でエスカラを空振り三振。4回は先頭で巨人での同僚の育成・フルプと対戦し、外角直球で四球となり「四球を出してしまったのは申し訳なかった。『ごめんね』と言ったら『あのボールは入ってるよ』って言ってくれた」。ここから2死一、三塁を招いたが、プロコップを146キロ直球で右飛に封じ、粘りを見せた。 昨年3月のWBCでは第2先発で世界一に貢献。今大会は、井端監督から「先発の柱としてやってもらえれば」と期待を込められる。宮崎合宿中は仲間からWBCを迎えた時や、「緊張した?」などの話も受けながら、体も気持ちも“本番仕様”へ徐々に高めてきた。 戸郷を含め、7投手で完封リレー。侍の1試合17奪三振は、23年3月のWBC1次ラウンド・中国戦(東京D)以来だ。本大会では、まずは15日以降の台湾での1次リーグに先発する予定。「初めて先発で回るので、侍の先発をかみ締めながら日本のためにいいピッチングをできればなと思います」。巨人では3年連続2ケタ勝利を記録している男が、侍でも抜群の安定感を世界に示す。(田中 哲)
報知新聞社