カーター元米大統領のひつぎ、国旗で覆い議事堂に安置 9日に国葬
Andy Sullivan Richard Cowan [ワシントン 7日 ロイター] - 昨年12月29日に100歳で死去した第39代米大統領のジミー・カーター氏の遺体を収めたひつぎが7日、南部ジョージア州アトランタから首都ワシントンに到着した。 ひつぎは大統領専用機で運ばれ、9日の国葬前まで、連邦議会議事堂のドームの下にある円形の大広間(ロタンダ)に安置される。 国旗に覆われたカーター氏のひつぎの周りには、連邦議会議員や最高裁判事らが集まった。 カーター氏が所属していた民主党のハリス副大統領は「ジミー・カーターは謙虚さ、慎み深さ、品格も備えたあまりにもまれな才能ある男性だった」と悼んだ。 共和党のスーン上院院内総務とジョンソン下院議長も、カーター氏の遺族や他の議員が見守る中、スピーチを行った。 7日と8日には一般市民らの弔問を受け付ける。 9日午前10時(日本時間10日午前0時)にワシントン国立大聖堂で行われる国葬にはバイデン現大統領とトランプ次期大統領が出席し、バイデン氏が弔辞を述べる予定となっている。 <02年にノーベル平和賞> カーター氏はジョージア州の落花生農家に生まれた。同州知事などを経て、1976年の米大統領選挙に民主党候補として出馬し、77年1月に第39代大統領に就任した。翌年78年にはキャンプ・デービッド合意を仲介してエジプトとイスラエルの和平条約を実現し、中東の安定化につながった。 退任後は長く人道的活動に取り組んだ。国際紛争の平和的解決の追求や民主主義と人道主義発展ための取り組みが評価され、02年にノーベル平和賞を受賞した。 歴代の大統領の中で最高齢だった。