50代の約4割が「定年後のための資産形成」をしていない?老後に向けて今からやるべきこととは
「雇用が安定しない」「年金だけでは生活が厳しい」などの理由で、定年後の生活に不安を抱いている方は少なくありません。老後の不安に備えるには、資産形成に取り組むことも重要です。 しかし中には、資産形成をしていない方や「50代なので遅すぎるのでは」と考える方もいらっしゃるようです。 そこで今回は、定年後のために資産形成をしている人の割合や、50代の方が今やるべきことについて調べてみました。50代でも決して遅すぎることはありませんから、参考にしてみてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
定年後のために資産形成をしている人の割合はどのくらい?
「Job総研」を運営する株式会社ライボが実施した「2022年 定年退職に関する調査」によると、定年後のために資産形成をしている人は54.7%、していない人は45.3%で、年代別の結果は以下の通りです。 ・20代(している:42.3%/していない:57.7%) ・30代(している:68.8%/していない:31.2%) ・40代(している:66.3%/していない:33.7%) ・50代(している:59.6%/していない:40.4%) 同調査から、50代の約40%は定年後のために資産形成をしていないことが分かります。 一方で「これから雇用が流動的になる」「退職金をあてにしなくても生活できるように」「年金だけでは生活できないと思う」などの理由で、資産形成の必要性を感じているコメントもありました。 資産形成をしている人にその種類を聞いたところ、上位3つは以下の通りです。 ・投資をしている:64.4% ・資産運用をしている:61.2% ・毎月貯金をしている:47.9%
50代が資産形成で投資を検討するのはあり? 今からでも遅くはない?
資産形成の主な方法には貯蓄と投資がありますが、近年では「貯蓄から投資へ」の動きが見られるようになっています。 株式会社野村総合研究所が実施したアンケート調査によると、2022年時点で18~79歳の47%が投資経験または投資への興味があることが分かりました。 2020年以降は約4割の人が「つみたてNISA」で投資を始めています。また2020年以降に投資を始めた人のうち、40~50代では38%がつみたてNISAで投資を始めていたとのことです。「50代で投資を始めるのは遅すぎるのでは」と考える方もいるようですが、決して遅くはありません。 むしろ以下のような理由で、50代から投資にチャレンジすることをすすめる意見もあります。 ・子どもが社会人になって金銭的な負担が減るから ・退職前から投資の知識を身に付けられるから ・退職後の生活がイメージしやすい時期だから