【バレー】東京GB、後藤陸翔の躍動でサントリーに粘勝「藍だけじゃない」同級生対決制す
<大同生命SVリーグ:東京GB3-2サントリー>◇第4節◇第1日◇3日◇東京・有明アリーナ◇観衆1万1563人 昨季Vリーグ男子7位の東京グレートベアーズ(GB)が、王者サントリーサンバーズ大阪を3-2のフルセットで退け、先月19日から続く連勝を5に伸ばした。 セットカウント1-2と追い込まれながらも、アウトサイドヒッター(OH)後藤陸翔(23)らが要所で我慢強く得点。サイドアウトを切って連続失点を最小限に抑える粘りのバレーで、逆転勝利を収めた。15得点の後藤が、この日のMVPに選出。「プロとして、バレーボールの楽しさを知ってもらおうと一段気合を入れて臨んだ。これからも熱を冷まさずにつなげていきたい」と目に涙をためながら、勝利の喜びに浸った。 昨季は近大の卒業を待たずにプレーできる内定選手として加入し、今季から正式に入団。5連勝中は全てスタメン出場する期待の有望株だ。カスパー監督からは「成長しているし、責任感ができてきた」と評され、パワフルなスパイクが持ち味。チームに欠かせない存在になりつつある23歳は「まだまだ守備とか足りてない部分がある。ここで満足していたらダメだと思う」とさらなる飛躍を期した。 この日はサントリーのエースで同級生の高橋藍と対面。旧交を温めつつ、日本代表として世界を舞台にいち早く戦っているライバルに「藍だけじゃないというところを見せていきたい」と刺激を受けた。日本代表も「1つの目標」と語り、「チームとしても個人としてもアピールしたい」と追いつけ追い越せの精神を掲げた。 4日も同所でサントリーと対戦する東京GB。昨季覇者から連勝し、初のプレーオフ進出へ開幕ダッシュを決める。