「国産はちみつ」と「中国産はちみつ」の違いとは? 色・味・他の国との違いも徹底比較してみた
◆国産・中国産・インド産のはちみつをそろえてみた
それぞれ違うメーカーから3種類のはちみつを購入しました。比べるにあたりそろえた条件はこちらです。 ・単一国(産地)のはちみつを選ぶ はちみつ、複数ので採蜜されたものがブレンドされているものもあります。今回は特徴を調べるため、1つの国(国産の場合は1つの産地)で採蜜されたはちみつに絞りました。 なお、はちみつに「国産」と表示できるのは、100%国内で採蜜されたものだけ。海外産はちみつとブレンドしたものは「国産」にはなりません。 ・「純粋はちみつ」を選ぶ はちみつには加糖、加熱、精製など人の手が加わったものもありますが、今回選んだのは「純粋はちみつ」。無添加、非加熱のはちみつだけがパッケージに「純粋」と表示できます。 ・「アカシアはちみつ」を選ぶ はちみつは「どんな花から蜜を採ったか」で色や風味が変わります。ポピュラーなもので「レンゲ」「そば」「百花蜜」などがありますが、今回はスーパーでもよく見かける「アカシアはちみつ」を選びました。ちなみに「百花蜜」とは、いろいろな種類の花から採ったはちみつのこと。採った花によって風味が変わります。
◆国産(北海道産)はちみつの特徴は?
まずは国産(北海道産)のアカシア純粋はちみつ。160グラムで税込1360円と、一般的なはちみつに比べてやはり高価です。 色合いはほんのり黄色がかっていますが、色が薄く透明感があります。 先ほど「『国産はちみつの水分量は22%以下』という規定があるが、実際の検査結果では輸入はちみつと同様の20%以下になっている」と紹介しましたが、本商品に関していえば確かに粘度が少なくサラサラとしている印象です。 上品さを感じる優しい甘みで、のど越しはスッキリ。はちみつを食べた時ののどが焼け付くような甘さが苦手な人に良いのではないでしょうか。また、今回は北海道産を選びましたが、日本国内の他の産地でもまた違いがあるかもしれません。
◆中国産はちみつの特徴は?
続いては中国産の純粋アカシアはちみつ。200グラムで税込602円と買いやすい価格です。パッケージの表面に「中国産」の文字はありませんが、裏面の原材料には「アカシアはちみつ(中国)」と書かれています。本記事のために複数のスーパーを回りましたが、中国産はちみつの場合、裏面だけの表示にしている商品が多く見られました。 先ほどの国産はちみつに比べ、黄色が濃く、粘度もやや強めです。 濃厚なコクがあり、こってりとした甘み。後味の余韻も強く、例えて言うなら喉の奥が焼けつくようなイメージです。