篠原倖太朗選手・山川拓馬選手の連続区間賞に大歓声! 母校の「全日本大学駅伝大応援会」、この日だけは〝駒澤大学推し〟
今週の「M高史の陸上まるかじり」は全日本大学駅伝のお話です。私、M高史の母校でもあります駒澤大学では「ホームカミングデー」企画として全日本大学駅伝の応援会を開催しています。今年も駒澤大学・全日本大学駅伝大応援会のMCを務めさせていただきましたので、その模様をお伝えいたします。 【写真】4区区間3位の好走が光った駒澤大学の谷中晴選手
猛追しての2位に大盛り上がり
2021年から行われている駒澤大学の全日本大学駅伝大応援会。当初はライブ配信のみでしたが、昨年からはライブ配信とともに駒澤大学のキャンパス内に特設会場を設けて、地域の方、ファンの方、同窓生の方と映像を見ながら一緒に応援するハイブリッド方式となっています。 またゲストとして、駒大スポーツ新聞編集部の皆さん(以下、駒スポ)、体育会應援指導部ブルーペガサスの皆さん(以下、ブルーペガサス)も出演。駒スポからは伊東俊翔さん(2年)、前田琴音さん(1年)。ブルーペガサスからは坂本来海さん(3年)、梶原綾乃さん(1年)、早坂俊秀さん(1年)、吉野颯馬さん(1年)、河原林舞さん(1年)にご出演いただきました。選手の皆さんと交流があったり、授業が一緒だったりという方もいて、メディアで知ることができない情報も(笑)。 駒スポの皆さんは現地取材、ブルーペガサスの皆さんは現地応援をされる方も多く、それぞれ分かれて取材や応援をされています。 普段は色々な大学に伺ったり、取材の現場では平等に取材や応援をさせていただいておりますが、この日は母校の大応援会MCということで、〝駒澤大学推し〟を全力で務めさせていただきました。 駒澤大学は惜しくも5連覇はかないませんでしたが、猛追しての2位ということで、会場もライブ配信のチャットも大いに盛り上がりました。特に7区を走った主将の篠原倖太朗選手(4年、富里)、アンカー8区の山川拓馬選手(3年、上伊那農業)の連続区間賞による追い上げには、大歓声が沸きました。
高校時代からロードに強かった谷中晴選手
最後の最後まで諦めず、攻めの姿勢を貫き通した駒大戦士の皆さん。全員を全力で応援させていただきましたが、M高史は中でも谷中晴選手(1年、帝京安積)に注目していました。都道府県駅伝で福島県チームに同行させていただいたり、帝京安積高校さんに部活訪問で伺ったりしたこともあったためです。 都道府県駅伝・福島県チームの監督で、駒澤大学OBの安西秀幸さんは谷中選手のことを早い段階から「ロード適性があり、将来が楽しみ」とお話されていました。高校2年生の都道府県駅伝、高校生区間最長の5区で区間9位。福島県チームの順位を押し上げました。当時から単独走でも力を発揮できる駅伝への適性を見せ、さらに、高校3年時の東北高校総体5000mでは14分00秒33をマーク。トラックでも実績を残し、インターハイにも出場しました。 ただ、3年生の都道府県駅伝の時には脚に不安があったという谷中選手。福島県の安西監督は当時「ロードの絶対的な切り札でしたが、ここで無理をしてしまうと大学に入ってから響くので」ということで起用せず、谷中選手は欠場を余儀なくされました。 駒澤大学入学後は故障を乗り越え、「もうひとつの出雲駅伝」と呼ばれる出雲市陸協記録会5000mで各校の出雲駅伝補欠選手の中でトップとなる13分49秒71。自己ベストを更新しました。 今回の全日本では3区で8人抜きを果たした伊藤蒼唯選手(3年、出雲工業)から、8位で襷(たすき)を受け取りました。谷中選手は5位まで順位を押し上げる区間3位の走りで、首位猛追へさらに勢いをつけました。4区区間賞は区間新記録を樹立した青山学院大学の黒田朝日選手(3年、玉野光南)。区間2位は城西大学の斎藤将也選手(3年、敦賀気比)。10000m27分台の実力者である斎藤選手とは3秒差。今後の活躍がますます楽しみになる大学駅伝デビュー戦となりました。 帝京安積高校の菅野靖史先生から谷中選手へ、メッセージもいただきました。 「谷中の活躍が後輩たちの励みになっています。また、本校のみならず県内の陸上関係者の皆さんが谷中を応援しています。ケガに気をつけて駒澤大学のエースとして、または日本を代表するような選手になることを期待しています」 卒業生の活躍を恩師の先生方や先輩・同級生・後輩の皆さん、地元やファンの皆さんが応援しています。各校で走られている選手の皆さん、あるいはメンバーに入れなかった選手やマネージャーの皆さんのことも、それぞれの恩師の方やご家族の方がきっと応援しているんだなと、菅野先生のメッセージや今回の大応援会を通じて、改めて感じました。応援の力って素晴らしいですね!