キオクシアHD、東証プライムに上場 初値は1株1440円
半導体大手のキオクシアホールディングス(HD、東京)は18日、東京証券取引所のプライム市場に上場し、取引が始まった。初値は1株1440円で、売り出し価格の1455円を下回り、初値ベースの時価総額は7762億円だった。上場で291億円を調達し、人工知能(AI)向け半導体の開発に投資する。 キオクシアHDは、不正会計問題などで経営危機に陥った東芝が切り離した半導体メモリー事業の持ち株会社。上場に伴い、大株主である東芝の保有比率は約40%から約30%に下がる。米投資ファンドのベインキャピタルの出資比率も下がるが、引き続き50%超を保有する。 キオクシアは2020年にも上場を目指したが、市況の悪化で断念。24年8月に再び申請し、早ければ10月の上場を見込んでいた。しかし、目標とする時価総額1兆5000億円に届かないと判断し、再度見送っていた。【井口彩、安藤龍朗】