バレンタイン前に必見!「チョコレート」は精神安定から咳止め効果まで、意外なメリットがあった
チョコレートを食べると気分が良くなる、というのは科学的に証明されている。単に甘くて美味しいから、という理由だけではなく、カフェイン、テオブロミン、チロシン、トリプトファンなど気持ちを高める化学物質のミックス効果によってだそう。 【写真】ピザは間違いなく、OK!栄養士が明かす、実はそれほど悪くない「不健康な食品」16 とはいえ、どんなチョコレートでもいいわけではない。できるだけカカオの含有量が高いダークチョコを選ぶことが大事で、そのほうがミルクチョコよりも、はるかに健康面でのメリットがあり、脂肪分も少なく、抗酸化物質も多く含んでいる。 そしてなんと、気分を上げる役割から咳止め効果まで、少量のダークチョコが意外にも多くの健康増進ポイントをもっていることを、ご存じだろうか? AXA PPPヘルスケアの準栄養士シータンナ・クーパーと一緒に、バランスのとれた食生活の一部として、2~3片のチョコレートを食べることの健康メリット4つをまとめてみた。
1. 気分を上げる これは先ほども言った通り。チョコレートの味、香り、食感が脳のいい気分を司る部分を刺激する。また、チョコレートには天然の脳の抗鬱成分であるセロトニンの生成を刺激するアミノ酸のクリプトファンも含まれている。専門家が言うには「恋をしたときに感じる胸の高鳴り」と、同じ気分が誘発されるのだとか! 2. 心臓の健康に役立つ チョコレートを食べることで血圧を下げ、血液を薄め(脳卒中のリスクを低減)、そして抗炎症効果がある。クーパーによれば、これはチョコレートに多く含まれるフラボノイドの効果によるもの。「フラボノイドは体がより酸化窒素を作るよう刺激すると考えられています。血管を広げて、気持ちをリラックスさせ、血圧低下に役立つのです」 3. 動脈を保護する またチョコレートに含まれるフラボノイドは、酸化によって(悪玉)コレステロールLDLが発生するのを止め、動脈の詰まりを防ぐのにも役立つ。カカオバターに見られるフラボノイドにはステアリン酸と呼ばれる珍しいタイプの飽和酸が50%以上含まれているが、それが悪玉コレステロール値を上昇させないだけでなく、時には保護的効果のある善玉コレステロール値を上げるともいわれる。 4. 咳を鎮める チョコレートにはテオブロミンという化学成分も含まれており、これが中央神経システムから脳にメッセージを伝達する迷走神経に作用することで、やっかいな咳を抑えることがわかっている。 「糖分や脂肪分があまりに多く含まれる食品が糖尿病をはじめとする問題の原因になることは誰でもわかっていますが、チョコ好きにとっては、少量のチョコレートに健康上のメリットがあるというのはグッドニュース。バランスのとれた食生活の一部である限り、たまには食べたい気持ちを甘やかすことに罪悪感を抱く必要はありません」