昔のターボ車は、なぜ走行後にアイドリングしてた?「アフターアイドリング」が必要なくなった理由と「ターボタイマー」とは
全開走行した後は、1~2分エンジンをかけておく
そもそもターボ車にアイドリングストップ機能が付いていることが、アフターアイドリングが不要になった何よりの証拠だといっていい。とはいえ少なからず例外はある。その代表が、サーキットのような場所を全開で走り続けた直後。エンジンをレブリミットまで使い周回を重ねれば、発熱量は高速道路を含め一般公道の比じゃない。 いくら冷却系をチューニングしてキャパシティに余裕がある車両といえども、ピットに戻ったら1分ないし2分のアフターアイドリングをしたほうが安心。さらにピットイン前は全開を避けクルージングすれば、タービンだけじゃなくブレーキやタイヤにも優しい。なお高速道路を走り続けた後も不安になるかもしれないが、サーキットに比べれば温度の上昇ははるかに小さいし、車速を落としてパーキングに入って場内を徐行すれば、アフターアイドリングしたのと実質的に変わらない。 結論は今どきのターボ車にアフターアイドリングは不要、ただし全開で走行した後にクーリングせず止まるときは、1~2分エンジンをかけたまま温度が下がるのを待つ。人間がスポーツした後のストレッチみたいなモノと考えよう。
佐藤 圭(SATO Kei)