食器が増えても収納スペースは増やしてはいけない。「大皿は2枚」と決めれば数は減らせる
ものを減らしてコンパクトに暮らしたい50代。「意外と増えがちなものといえば食器です」というのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。増えがちな食器の収納と、増やさないコツについて伺いました。 【実際の写真】食器の数を減らし、キッチンやダイニングもすっきり
食器が増えても、収納スペースを増やしてはいけない
旅先で気に入った食器に出合って持ち帰ったり、景品や引き出物で思いがけず家にやって来たり。食器は無意識のうちに数が増えやすいものです。 「ものが増えると、収納力が2倍になる便利アイテムなどを取り入れてなんとか収めようとする人もいますよね。でもそれはNG。収納できるスペースを増やすのではなく、収納スペースに収まるようにものの持ち方を変えなければいけません」 そもそも、収納スペース以上のものを詰め込むと、結局は出し入れしにくくなってしまうと須藤さんは言います。
50代からは、大皿の数を減らすほうがラク
食器はどのくらいあれば適量なのでしょうか。 「年代や家族構成によっても変わってくると思いますが、よく言われているのが、食器は家族の人数分プラスアルファくらいで十分ということ。わが家の場合、飯碗や汁椀は家族3人分プラス予備を持っています」 逆に50代に入り、持ち方に変化が生まれたのは大皿です。 「今は大皿2枚で回しています。これは羽つきギョーザを盛りつけたり、ケーキを飾ったりするために必要。あとは処分しました」 その理由は、扱いにくさです。大皿は便利ですが重いのがネック。運ぶのも、洗い物をするのも大変です。 「扱いに困る食器は、結局使いにくいですよね。使いにくいと自然と出番も減っていきます。手放してもなんの問題もありませんでした」
大皿がなくても、別に困らなかった
大皿を使うような場面でもし困ったら、須藤さんは「あるもの」で対応。 「普段の食事では、あらかじめ個々の器に盛りつければOK。来客時に大皿の数がたりなさそうだったら、手持ちの食器で対応できるよう、料理のほうを変えます。料理を振るまわなくてすむような時間帯で来客を迎える、デリバリーや外食するという手もアリだと思っています」 暮らしは、「ラクに過ごせるか」「自分が楽しめるかどうか」が大切。 「たくさん持つことよりも、厳選して持つと決めたものに愛着を持って、上手に使いこなすことを楽しみたいなと思っています」
佐藤望美