堺正章主演「信濃のコロンボ」シリーズ全3作品をBS松竹東急にて一挙放送、竹村警部が名推理で連続殺人事件の謎に挑む
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、6月2日(日)、8日(土)、9日(日)の3日間、朝8時より堺正章主演のミステリードラマ「信濃のコロンボ」I~IIIを放送する。抜群の推理力から“信濃のコロンボ”と呼ばれている長野県警の竹村岩男警部(堺)が、トレードマークのトレンチコート姿で難事件を解決していく様子が描かれる。本記事では、同ドラマのあらすじや見どころを深掘りしていく。 【写真】トレードマークのトレンチコート姿で難事件を捜査する堺正章“竹村警部” ■一人の警部が名推理で難事件を解決していく“内田康夫ミステリー” 内田康夫によるミステリー小説が原作の本シリーズ。これまで堺以外にも、林隆三や布施博、中村梅雀、寺脇康文、伊藤淳史が主人公を務めており、個性あふれる竹村警部の姿が魅力的に描かれてきた。 そして今回放送される3作品は、1998年から2000年にかけて放送されたシリーズで、“信濃のコロンボ”という異名を持つ切れ者の竹村を堺が熱演。事件の周辺に散りばめられたわずかなヒントから閃く推理で謎を解く鍵を見つけ、現場を引っ張っていく。一方、名刑事でありながらも、妻には弱いお茶目で魅力的な一面も持ちあわせている。 ■紫綬褒章受賞の原田美枝子が主人公・竹村の妻を好演 竹村を演じる堺は、子役として芸能界デビュー。ザ・スパイダースの一員としてスターの仲間入りを果たし、「時間ですよ」や「西遊記」など数々の作品に出演。以降、俳優、司会として幅広く活躍している。 また、竹村を支える妻・陽子を演じるのは、原田美枝子だ。キネマ旬報主演女優賞を10代で受賞し、。黒澤明監督の名作映画「乱」では楓の方を熱演した。最近ではNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にて、ヒロインが働くイタリア料理店のオーナー役で出演。長きにわたって演技に打ち込んできたその活動が評価され、2024年春には紫綬褒章を受賞している。 さらに、本シリーズでは竹村の右腕として活躍する2人の刑事も登場。吉井刑事を笹野高史が、木下刑事をユースケ・サンタマリアが演じている。個性が光る2人の刑事との掛け合いも本作の見どころの1つだ。 ■シリーズ第3弾「追分殺人事件」では内田康夫が夫婦でエキストラ出演 6月2日(日)朝8時からは、「信濃のコロンボI『北国街道殺人事件』」(1998年放送)を放送。休暇中の竹村警部は、良寛和尚が好きな妻の陽子に連れられて、出雲崎・五合庵から岩室温泉へ向かう。そんな折、野尻湖に白骨死体が上がったという連絡を受ける。遺体は死後2~3年経って白骨化しており、身元もわからない状態だった。さらに同じ頃、出雲崎・五合庵のつり橋の下で、良寛の研究をしていた大学教授・大沢の墜落死体が発見される――。 6月8日(土)朝8時からは、「信濃のコロンボII『戸隠伝説殺人事件』」(1999年放送)を放送。妻の陽子とともに戸隠を訪れていた竹村警部。この地には能の「紅葉狩」にちなんだ鬼女伝説があるという。散策を終えた2人がホテルに戻ると、パーティ会場でゴルフ場建設祝いのパーティが開かれていた。その席で民俗学者の立花(平泉成)を紹介された地元財界の武田(田村元治)は顔色を変える。その様子を不審に思う立花だったが、そこから連続殺人事件が発生し――。 6月9日(日)朝8時からは、「信濃のコロンボIII『追分殺人事件』」(2000年放送)を放送。妻の陽子と軽井沢を訪れた竹村警部は、信濃追分近くの人形作家・丸岡一枝(さとう珠緒)の店で起きた男性の首吊り事件に遭遇する。そして鑑識によって、自殺ではなく絞殺された後にロープで吊るされたことが判明。遺体の右ほおには火傷の跡があった。竹村が他殺として捜査を進める中、一枝の父がいるという東京の旧本郷追分で、今度は左ほおに火傷のある男の死体が発見される――。 ちなみに「信濃のコロンボIII『追分殺人事件』には、原作者の内田康夫夫妻がエキストラとして出演。ストーリーを楽しみながら、内田夫妻の出演シーンにもぜひ注目してみてほしい。