三重県済生会を選定 松阪市民病院の指定管理候補者 26年4月から10年間
市議会2月定例会で決定
三重県松阪市は12日、殿町の松阪市民病院の指定管理候補者に、済生会松阪総合病院(朝日町一区)や済生会明和病院(多気郡明和町上野)などを運営する社会福祉法人恩賜財団済生会支部三重県済生会を選定した。指定期間は2026(令和8)年4月1日から36(同18)年3月末までの10年間。市議会2月定例会で議会の承認を得て正式決定する。 市民病院への指定管理者制度導入を巡っては今年3月、県の第3回松阪地域医療構想調整会議で済生会が公募に応じ、松阪中央総合病院(川井町)が見送る方針を表明。そのため公募によらない非公募で調整が進み、今年9月に管理者の業務などをまとめた仕様書が公表されている。 5日の第2回審査選定委員会(委員長=中畑裕之高田短期大学講師、5人)で、申請者のプレゼンテーションなどを踏まえ、非公募であることから採点制ではなく、選定評価表の評価項目ごとに可否を判断し審査した。 結果、委員からは「良い」「指定管理者として問題ないレベル」と評価があり、「不適当」の評価は無かったため、「施設目的に合致した団体で、適切な管理運営が期待できるものとして、指定管理者の候補者とすることは適当」と判断した。