外国籍エンジニアインタビュー韓さん from 韓国(後)「マネジメントも大切だけど、プログラミングを完全に手放すことはきっとない」
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回もアイディスでゲーム開発に携わる韓相恩(ハン・サンウン)さんにお話を伺った。これまで1年単位で新しいゲームを作ってきたハンさんは、アイディスで1つのゲームに長く関わることになった。そこで見えてきた「大変さ」と「楽しさ」とは。 韓相恩(ハン・サンウン)さん 聞き手は、AppleやDisneyなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
米国ではパズルゲームの課金率が高い?
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) 現在、アイディスでどんなお仕事をされているのですか。 韓相恩(ハン・サンウン 以下、ハンさん) これまで幾つかのプロジェクトや会社でゲーム開発に携わってきましたが、現職ではモバイル向けゲームに戻ってきています。それまでは「開発して、リリースしたら別のプロジェクトに移って」の繰り返しが多かったのですが、アイディスでは運用にも関わるようになりました。毎月のアップデートやイベント対応の他、携わったゲーム『ラストクラウディア』の海外版も開発しています。 阿部川 今は一段落という感じなのでしょうか。 ハンさん そうですね、2023年に韓国語版と中国語(繁体字)版の運営がアイディスに移管されたので、それで一段落しました。今後は全言語統合を進めていく予定です。 阿部川 ラストクラウディア以外でリリースした、あるいはリリース予定のゲームを教えてもらえますか。 ハンさん 『Critter Crew』というパズルゲームを先週リリースしました。モバイルゲーム全体で見ると、ゲームをしている人の11%はパズルゲームを遊んでいるそうです。これは結構な割合で、課金率も高い傾向があります。特に盛り上がっているのは米国ですね。課金も多く、ゲームをあまりしない人も興味を持ちやすく、かなり伸びています。 モバイルゲームが盛り上がっているのは日本くらいと勝手に想像していましたが、米国でも人気なのですね。パズルゲームの課金率が高いのも面白い話です。確かにパズルだと後1手あればクリアできるのに! ということがありますからね。お財布のひもも緩みやすいのかもしれません。 阿部川 今まであまりゲームをしていない人に広がるのは企業としてはうれしいですね。制作にはどれくらいかかったんですか。 ハンさん 想定よりは伸びました。上から難しいオーダーがあって開発部は対応に苦労しましたが、頑張ったかいがありましたね。