みさき公園の「ラピート」実物大模型が浜寺交通遊園へ移設 当面は展示のみ
みさき公園「ラピート」実物大模型が浜寺交通遊園へ移設 当面は展示のみ
みさき公園の思い出車両が浜寺公園に━━。今年3月末、遊園地と動物園を併設していた「みさき公園」(大阪府岬町)が閉園してから半年余り。みさき公園内で人気を博していたアトラクション「わくわく電車らんど」に展示されていた「特急ラピート」の実物大模型が今月、浜寺公園内の「浜寺交通遊園」(同高石市)に移設され、ツイッターなどのSNSではこの移設に「懐かしい」「うれしい」と喜ぶ声もあがっており、新たな場所でも人気を呼びそうだ。 【映像】みさき公園「わくわく電車らんど」に展示されていたころのラピート実物大模型。運転士体験シミュレーターの様子も
みさき公園は2020年3月末、63年の歴史に幕
みさき公園は1957年に開園。動物園と遊園地を併設しており、みさき公園駅のある南海本線沿線の大阪府内のファミリー層を中心に人気を集めていたが、南海電鉄の運営撤退とともに、惜しまれつつも63年の歴史に幕を閉じた。 その後、飼育されていた動物たちは他の動物園へ移り、岬町の発表によると、跡地では園内に残された動物の移動及び公園施設の解体作業を進め、来年4月以降に「(仮称)新たなみさき公園」として再開することを目指しているとしている。
当面は展示のみだが、今後は模型内部の活用についても検討
そんな中、南海電鉄の車両を展示していた「わくわく電車らんど」の車両の行方も注目されていたが、今回、ラピートの実物大模型が、浜寺交通遊園の入り口に移設された。 浜寺交通遊園や南海電鉄によると、今月2日に交通遊園を臨時休業し移設工事などを行い、10日から交通遊園入口付近での展示を開始。当面は展示のみだが、今後は模型内部の活用についても検討しているとしている。 先のわくわく電車らんどに展示されていたころは、南海電鉄の運転士教習で使われている運転シミュレーターを体験することもできたため、内部活用が実現すれば、さらに人気を呼びそうだ。
来園者「ラピートがあるからびっくり」
16日午後、浜寺交通遊園を訪れると、遠足で来ていた小学生らから「ラピートやー」「こんなんできたんやー」といううれしそうな声が多く聞かれた。 家族と訪れていた堺市の30代男性も「ラピートがあるからびっくりしました。みさき公園の閉園は寂しかったので、そこから来たのはうれしいですね」と笑顔で話していた。