「部長」→「課長」へ降格になったのに喜ぶ夫…月給も下がるはずなのに、何かメリットがあるのでしょうか?
会社では、さまざまな理由で降格人事を実施しなければならないケースもあり得るでしょう。降格処分には、職位を落としたり給料が下がったりすることがあるため、ネガティブなイメージがあるかもしれませんが、なかには降格を喜ぶ人もいるようです。例えば、部長から課長へ降格したのに夫が喜んでいるとしたら、何かメリットがあるのか気になるでしょう。 そこで今回は、部長から課長へ降格した場合に、月給のほかに何が変わるかについて調べてみました。降格人事が実施される理由や、メリットもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
部長から課長へ降格……。月給のほかに何が変わる?
部長を解任されて課長へ降格されるケースでは、給与等級自体はそのままで基本給は変わらないこともありますが、役職手当の分だけ給与総額が減る可能性があります。一般的に、部長と課長ではどれくらい月給の差があるのかについて調べてみました。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、部長と課長の平均月給は以下の通りです。 ●部長:59万6000円(男:60万4100円/女:52万1000円) ●課長:49万800円(男:50万700円/女:43万800円) 上記より、部長と課長の間には月給で10万円ほどの差があることが分かります。部長から課長へ降格した夫の月給が、10万円下がるとは一概にいえませんが、役職手当分の減給はあると考えられます。
部長から降格する理由として考えられること
降格人事を実施する理由はさまざまです。例えば、遅刻や無断欠席を繰り返したり、就業規則への違反があったりするなど、社員に明らかな過失があった場合に、懲戒処分として降格人事が行われます。ハラスメント行為や社内外での問題行為など、成績不振が降格人事の理由になるケースも考えられます。 社員に問題がなくても、配置転換で降格が行われる場合があるようです。これには、スキルアップの期間を設けることを目的にしている場合があります。降格人事が行われたからといって、必ずしも処罰的な意味を持つとは限らないでしょう。