カリミアン（左）と安保瑠輝也

　大みそかの格闘技イベント「RIZIN　DECADE」（さいたまスーパーアリーナ）の「雷神番外地」で、元K―1スーパーライト級王者・安保瑠輝也（29）と元K―1クルーザー級王者の〝反則王〟ことシナ・カリミアン（36＝イラン）が繰り広げた大乱戦が海外メディアで話題沸騰だ。 【写真】カリミアンのボディーを攻める安保 　予想外の展開が待っていたのは最終6Rだ。追い込まれたカリミアンがルールで禁止されているバックハンドブロー（裏拳）を出した。一度試合が止まったが、今後は安保がバックハンドブローでお返しするなど混乱となった。しかも2人の乱闘を止めに入ったレフェリーにカリミアンのパンチが誤爆。他の審判が介入して制止する異様な光景が繰り広げられた。 　ルール禁止の技が両者から繰り広げられ、レフェリーが打たれてしまう前代未聞の事態に、海外メディアも騒然。英国メディア「トーク・スポーツ」は「マニー・パッキャオの元ライバルが絡む試合、乱闘でレフェリーが2発殴られるカオス状態に」と報道。状況を詳報した上で「勇敢にも、レフェリーは割って入り、危険な状況に身を置くことにした」とレフェリーの勇猛果敢な姿を伝えた。 　さらに「乱闘と混乱が収まった後、信じられないことに判定が読み上げられた。両者とも失格とはならず、満場一致で安保の勝利が宣告された」と失格とならなかったことに驚きと記した。 　また米国メディア「SBネーション」も「安保対カリミアンで乱闘になりレフェリーが顔面を殴られる」と報道。思わぬ注目を集めている。