イギリス王室キャサリン妃ほか、病気と闘うロイヤルたち
今も昔も世界で最も特権を与えられた人々だと考えられているロイヤルファミリー。だが、そんな彼らも病の前では例外ではない。特に2024年は、イギリス王室の複数のメンバーががんの診断を公表。治療の経過についてもシェアしたことで、多くの人々が健康の大切さを再認識する機会となった。さまざまな健康上の課題に直面し、それらと向き合いながら生きるロイヤルたちそれぞれのエピソードを紹介する。※2024年11月15日UPDATE 【写真】歳を重ねてもブレない美貌!キャサリン妃ヘアメイクの進化・18年を振り返り
キャサリン妃(イギリス)、がん診断を公表。予防的化学療法を受けることに
2024年3月22日、イギリス王室のケンジントン宮殿はビデオを公開。ウェールズ皇太子妃であるキャサリン妃が同年1月に受けた腹部の大掛かりな手術の結果、当時は非がん性と考えられていたが、術後の検査で「がんが存在していたことが判明した」と発表した。 2024年に入ってからのキャサリン妃の腹部手術の報道と、それに続く公務のキャンセルはさまざまな憶測を呼んでおり、2月末にウィリアム皇太子がウィンザー城のセントジョージ礼拝堂で行われたギリシャのコンスタンティノス2世の感謝礼拝を急きょ欠席したときには、ネットの噂や陰謀論はピークに。一時はキャサリン妃の危篤説までささやかれるほどだった。
キャサリン妃は動画の中で、公表が遅くなったことについて、ジョージ王子ら3人の子どもたちに自分が大丈夫だと安心させるのに時間が必要だったと説明。医療チームのすすめにより「予防的化学療法」の治療を開始したことを報告した。
しばらく公の場に登場することはなく治療に専念していたキャサリン妃だが6月14日(現地時間)に公式SNSを通じて治療が順調に進んでいることを報告。さらに翌日に開催された伝統の祝賀行事「トゥルーピング・ザ・カラー」にも出席し、馬車パレードでは馬車の中から人々に向けて久々の笑顔を見せた。 ウィンブルドン選手権などを除き、キャサリン妃は今夏は公の場に姿を現すことはなく治療に専念していた。
そして、2024年9月9日(現地時間)、SNSを通じてついにがんの化学療法を終えたことを報告。「治癒と完全な回復への道のりは長い」としながらも、今後は控えていた公務を復活させていくことを人々に約束した。 キャサリン妃は投稿メッセージの最後を同じくがんと闘う人々への言葉で締めくくっている。「自らがんの旅を続けているすべての人へ。私はあなたと一緒に、並んで、手をつないでいます。 暗闇から光は生まれます。その光を明るく照らしましょう」