意味ある「探究学習」って何?どう進める?、東大でシンポジウムとワークショップ 本郷キャンパスのガイド付きツアーも同時開催
東京大学大学院情報学環開沼博研究室は、2024年11月30日(土)東京大学本郷キャンパスで、探究学習をテーマにしたシンポジウムとワークショップを開催する。 【開催概要を見る】シンポジウムとワークショップのスケジュール 今回は、探究学習の最先端の課題と可能性を学び、現役中高生と中高教員、大学研究者とが互いに意見交換を行いながら、より深い学びの可能性を模索する。中高生にも大人にも、立場を問わず意義ある時間にすべく平易な言葉と具体的なエピソードを元に議論を進めるという。 イベント概要 日時:11月30日(土)14:00~16:00(事前申込制・参加無料) 会場:ハイブリッド開催 対面:東京大学 本郷キャンパス 福武ホール 地下2階 ラーニングスタジオ2・3 (東京都文京区本郷7-3-1) オンライン:参加者にはZoomのURLを後日送付いたします 対象:現役中高生、教員、保護者 参加費:無料(事前申し込みが必要)
「対話型事例研究ワークショップ」も実施
2017年改訂の学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現を掲げて「探究学習」を重視している。だが、その実践については学校間で格差もあり、どう進めたらよいのか? 頭を悩ませている教員も多い。 今回のイベントでは、高大接続や高等教育が専門の早稲田大学・大学総合研究センターの遠藤健講師、全国の中高における探究学習の支援実践を通して中高生による政策提言や学会発表などを行ってきた東京大学大学院情報学環の開沼博准教授が講演する。 探究学習の教育上の意義や進路に及ぼす影響、現場の先生方にとっての課題や可能性、具体的な手法の開発や高大接続における意義について振り返る。 さらにゲスト講演として、クリエイティブ・ディレクターの辻愛沙子氏が参加。社会課題に若者が関わることの意義について議論を展開したうえで、開沼研究室にて実践する地域や災害、環境などをテーマにしたスタディツアーや講義に参加した生徒も交えて、その魅力や発展可能性について議論する「対話型事例研究ワークショップ」も実施する。 またシンポジウムとワークショップの前に、東京大学本郷キャンパスのガイド付きツアーも同時開催される。東京大学の現役教員や学生がキャンパス内を案内し、東大でのリアルな学びや研究・教育環境を知る機会を提供するという。参加には申し込みが必要だ。 申し込みはこちらから https://forms.gle/KRPvPy5RYg89YhRW8 (注記のない写真:yu_photo / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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