70代夫婦です。貯金「2000万円」を子どもに遺すなら、夫婦で施設に入居は難しいでしょうか?
高齢になると何らかのサポートや介護が必要になり、老人ホームなどの施設への入居を検討するケースも考えられます。 夫婦で一緒に生活したい方の中には、夫婦2人で入居できる施設はないのか知りたいと思う方もいらっしゃるでしょう。 しかし2人で入居するとなると、費用面での心配が生じます。 無理をして貯金を崩すことになると、子どもに遺すお金がなくなってしまうこともあるかもしれません。 そこで今回は、夫婦で老人ホームなどの施設を利用する場合の費用目安について調べてみました。 収入に応じて費用軽減できる制度もありますので、家族と相談しながら入居先を決定するとよいでしょう。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
夫婦で入居できる? 老人ホームなどの施設で2人部屋を利用する場合の費用目安は?
老人ホームなどの施設を利用する際に気になるのは、夫婦で同じ部屋に入居できるかです。 施設にはさまざまな種類があるため、一概にはいえませんが、夫婦で同じ部屋に入居できる施設もあります。 ただし夫婦どちらも、または片方が介護を必要とするケースでは、入居が難しい場合もあるようです。 希望する施設に2人部屋があったとしても、数に限りがあるためすぐに入居できない場合も考えられます。 こうした状況を考慮して、夫婦で一緒に施設へ入居したい場合は、早めに施設探しをしたり、空室が出るまで夫婦別で個室を契約したりする必要があるでしょう。 夫婦で2人部屋に入居する際の費用は、施設によって異なります。 貯金を崩すことなく入居するには、2人の年金収入で支払える施設を選ぶ必要があるでしょう。 例えば、とある介護付有料老人ホームにおいて2人部屋に入居する際の費用目安は表1の通りです。 表1
※筆者作成
施設入居の高齢者が活用できる費用軽減施策
所得の低い方は、施設サービス(介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養型医療施設)の居住費と食費について、特定入所者介護サービス費(補足給付)の適用が受けられる場合があります。 所得や資産などに応じて、表2のように4段階に分けられていて、負担限度額を超えた分が介護保険から支払われます。 表2