現金1500万円を本島南部の駐車場で手渡し 受け取った「暗号資産業者」を名乗る人物とは連絡とれず SNS型投資詐欺で60代男性が約3000万円だまし取られる
今年9月から11月にかけて、豊見城市の60代の男性がSNSを通じて知り合った人物から約3000万円をだまし取られました。 警察によりますとことし9月、男性は動画配信サイト、YouTubeの広告を通じて知り合った投資専属アドバイザーを名乗る人物から「2024資産倍増計画」という、うその投資話への参加を持ちかけられました。 利益が得られると思い計画に参加した男性は、専用サイトで口座を開設。 自身の銀行口座から新たに開設した専用口座を介して、指定された口座に投資資金80万円を送金したということです。 サイト上では利益が増えているように表示されており、男性は4回にわたって追加の投資資金あわせて600万円を送金しました。 その後、出金しようとしたところ「手数料」300万円を求められ、指定された口座に送金。「手数料」を支払っても出金できませんでしたが、今度は「税金」名目で新たに300万円を要求されました。 男性は指示された通り「税金」として300万円を送金。「手数料」や「税金」を振り込んでも出金できなかったことから不審に思い友人に相談し、被害が発覚しましたが、2か月にわたって約1300万円をだまし取られていました。 またこの男性はことし9月、YouTubeの公告を通じて地下鉄「東京メトロ」に関するうその投資計画にも勧誘されていて、4回にわけて約200万円を指定された口座に送金しました。 その後、「東京メトロ」の未公開株が上昇するなどと買い付けを勧められて銀行を訪れ「買い付け資金」1500万円の送金を試みました。 しかし、銀行窓口で取り扱い金額に上限があると説明を受け送金を断念。 投資話を持ちかけてきた人物に送金できないことを伝えると、暗号資産による送金を提案されました。 男性は一度断念したものの、「買い付け資金」1500万円を現金で用意し、ことし10月本島南部の駐車場で手渡しました。 現金を手渡した相手は、暗号資産を扱う業者を名乗る人物でしたが、その後、連絡が取れなくなったということです。 男性は一連のうその投資話を通じて、あわせて約3000万円をだまし取られました。 今年に入ってYouTubeやInstagramなどSNS上の広告を起点に、うその投資話を持ちかけるSNS型投資詐欺が相次いでいることから、警察は現金を振り込んだり送金したりする前に、家族や友人などに相談するよう注意を呼びかけています。
琉球放送