自民党総裁選前半終えて……その本質は?
「報道部畑中デスクの独り言」(第384回) ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は「自民党総裁選」について。
自民党総裁選挙が9月12日に告示されました。史上最多の9人が立候補、27日の投票日に向けて、現在は全国で演説会などに臨んでいます。 12日の告示日には所見発表演説会、翌13日には記者会見、14日には日本記者クラブ主催の討論会が開かれました。所見発表演説会と記者会見は通常同じ日に開かれてきましたが、今回は9人という候補者の多さから、日を分けて実施されました。また、これに先立つ出馬会見、政策発表会見では各候補が「会場探し」に苦労したようです。国会内、議員会館の会議室やホールで行われたところもあれば、国会外の貸会議室を何とか押さえたケース、選対事務所のスペースを先着順や抽選とする候補もあり、異例づくめの前哨戦となりました。特に8月下旬は台風10号の迷走で、日時変更を強いられる候補もいて、困難な会場探しに拍車をかけたようです。 候補者は9人。ちょうど野球のメンバーと同じで、それになぞらえる候補者もいました。また、それぞれのイメージカラーがあるようで、アイドルグループのサイリウムのようでもあります。12日の演説会ではジャケットやネクタイでそれぞれの”カラー“をアピールしていました。 高市早苗氏はややくすんだ青のジャケット、人呼んで「さなえブルー」。小林鷹之氏はオレンジ基調のレジメンタルタイ。林芳正氏は緑のネクタイ。小泉進次郎氏は濃い青=「横須賀ブルー」。上川陽子氏はホワイト、加藤勝信氏はライムグリーン、河野太郎氏は深みのある青=「湘南ブルー」、石破茂氏もブルーを基調としたストライプタイ、茂木敏充氏はライトブルーのネクタイでした。9人のうち、5人が青を基調としていました。さわやかさやエコな印象を与える流行りの色のようです。 日本記者クラブ主催の討論会で各候補が色紙にしたためたのは。高市氏「経済成長」、小林氏「世界をリードする国へ」、林氏「実感できる経済再生」、小泉氏「政治改革」、上川氏「誰一人取り残さない日本の新しい景色」、加藤氏「国民の所得倍増」、河野氏「改革の実績 熱さと速さ」、石破氏「全ての人に安心と安全を」、茂木氏「増税ゼロの政策推進」でした。総じて、「経済」「改革」を訴える候補が目立ちました。