吉岡里帆「報知映画賞」表彰式に登壇 助演女優賞に目を潤ませ「大きな大きな出来事」
吉岡里帆が16日、都内で行われた『第49回報知映画賞』(報知新聞社主催)表彰式に登壇。公開中の映画『正体』での演技で助演女優賞を受賞した。原作者の染井為人氏がお祝いに駆けつけた。 【写真】吉岡里帆『第49回報知映画賞』表彰式の模様 「第49回報知映画賞」各賞が読者投票と選考委員会により決定し、表彰式が行われた。 原作は、染井為人氏による傑作小説「正体」。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公。脱走した殺人事件の容疑者を追う刑事が、逃走先で容疑者と出会った人々との取り調べから、まるで別人のような新たな人物像に出会う様を描くサスペンスエンタテイメント作品。本作のメガホンをとったのは、『余命10年』(2022年公開)、『青春18×2 君へと続く道』を手がけた藤井道人監督。 吉岡里帆は映画『正体』で鏑木(演・横浜流星)の無実を信じる沙耶香を演じた。14名がノミネートされた助演女優賞を吉岡里帆が受賞した。また、映画『正体』は主演男優賞に横浜流星、作品賞・邦画部門と3冠を獲得した。 吉岡里帆は、「本当に素晴らしい賞をもらって気持ちが少しいっぱいいっぱいになってしまっています。というのもこの映画『正体』に出演させていただいたことで、いろんな気持ちの変化だったり、役者としてどんなふうに仕事と向き合っていくべきなんだろうって一筋の光が見えるような体験を何度もしました。そういう葛藤みたいなものが日々どんな作品においてもあって、いつだって心の奥の方では誰かのためになるように仕事がしたい、いつだって自分は主演の人が輝けるように素晴らしい共演者でいないと、監督がこの子を選んでよかったって思ってもらえるような人でいたいっていう情熱は溢れているのに、どうしても空回りしちゃうみたいな日もたくさんありました。」と今の気持ちを吐露。 続けて、「助演女優賞という賞をいただけたというのは自分にとってすごく大きな大きな出来事で、そういうスタンスで頑張っていいんだよって、背中を押されるような気持ちになりました。今日は改めて『正体』チームに感謝の気持ちを伝える日にしたいなと思っています。藤井監督、本当に選んでいただいて、素敵な演出をしていただいてありがとうございます。流星くん、こんなに自分に負荷をかけながらも、真摯にまっすぐ取り組む主演の人に出会えて、私はとても幸せでした」と涙ぐみながら喜びを伝えた。 【受賞者一覧】 主演男優賞:横浜流星(『正体』の演技に対して) 主演女優賞:石原さとみ(『ミッシング』の演技に対して) 助演男優賞: 奥田瑛二(『かくしごと』の演技に対して) 助演女優賞:吉岡里帆(『正体』の演技に対して) 監督賞: 塚原あゆ子(『ラストマイル』の演出に対して) 新人賞: 越山敬達(『ぼくのお日さま』の演技に対して) 新人賞:中西希亜良 (『ぼくのお日さま』の演技に対して) 特別賞:平泉成(『明日を綴る写真館』の演技と長年の映画界への貢献に対して) 特別賞:草笛光子(『九十歳。何がめでたい』の演技と長年の映画界への貢献に対して) 【投票規定】 対象期間は2023年12月1日から24年11月30日までに有料で1週間以上一般公開、もしくは公開予定の新作に限る。 ・俳優賞、監督賞は対象の作品名も明記。 ・新人賞は原則として3年以内に本格デビューした俳優、監督とする。 ※海外作品に出演した日本の俳優、海外作品を演出した日本の監督も対象となる。 【選考方法】 各賞ともファン投票上位から報知映画賞事務局(顧問・渡辺祥子氏)が、原則、作品15、個人10、アニメ5をノミネート。その中から選考委員会で決定。 【選考委員】 荒木久文(映画評論家)、木村直子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)と報知新聞映画担当。