国学院大の平林清澄がペースメーカーとして2レースに出場 エース兼主将としてチームを引っ張る
大阪マラソン(2月25日)で日本歴代7位の2時間6分18秒で優勝した国学院大のエース平林清澄(4年)が18日、埼玉・所沢市の早大織田幹雄記念陸上競技場で行われた早大競技会にチームメートのペースメーカーとして5000メートルの2レースに出場した。1本目は3000メートルまで8分30秒で引っ張り、約10分後にスタートした2本目は最後まで走り、14分3秒93でゴール。元気な姿を見せた。 「2本目は最初の1000メートルを予定より速く入ってしまい、みんなに迷惑をかけてしまった。しっかりと予定通りのペースで引っ張るには、まだまだ僕は力不足です。それでも、みんなが速いペースについてきて、攻めのレースはできたと思います」。自身の練習を兼ねて2レースを走ったエース兼主将の平林は、謙虚かつ冷静に話した。前田康弘監督(46)も「キャプテンがレースを引っ張って、全体的に有効なトレーニングができました。自己ベスト記録をマークした選手は少なかったですが、タイムより中身は良かった」と手応えを明かした。 平林は大阪マラソンで初マラソン日本最高&日本学生記録をマークした後、4月21日に中国・上海ハーフマラソン(21・0975キロ)に出場し、1時間1分23秒で5位。従来の自己ベスト記録(1時間1分50秒)を更新した。同レースに出場し、1時間2分30秒で8位だった青学大のエース太田蒼生(4年)に先着した。先週(9~12日)の関東学生対校選手権(関東インカレ)には出場せず、この日、チームの中間層のレベルアップのためにペースメーカーを務めた。 「他の選手に関東インカレ(各種目1校3人まで)を経験してもらうために平林には回避してもらいました。そして、関東インカレに出られない選手と一緒に早大競技会に出てペースメーカーを務めました。チームのことを考えてくれています」と前田監督は平林主将に絶対の信頼を寄せる。 今後は7月10のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会(北海道・網走市営陸上競技場)の1万メートルで自己ベスト記録(27分55秒15)の更新を目指す。「ホクレンはタイムアタックになります。平林をはじめ、山本歩夢(4年)、青木瑠郁(3年)ら5人くらい27分台を出したいですね」と前田監督は意欲的に話す。 この日、ペースメーカーを務めた平林は、常に積極的にチームを引っ張っている。出雲駅伝(10月14日)、全日本大学駅伝(11月3日)、そして、箱根駅伝(来年1月2、3日)の学生3大駅伝に向けて、今季の国学院大は勢いがある。
報知新聞社