韓国、「体感35度」超える猛暑日の数、10年で2倍に…より暑く
2014~2023年の韓国25都市の猛暑日は5.11日 2004~2013年は2.1日、1974~1983年は0.76日
猛暑警報の基準である最高体感温度35度以上の猛暑日が、ここ10年間は以前の2倍以上になっていたことが明らかになった。 国際環境運動団体のグリーンピースは13日、気象庁の資料をもとに、韓国の25都市の夏(5~9月)の体感温度35度以上の猛暑日の数を調査したところ、このような結果が得られたと発表した。25都市の内訳は、9つの各自治道の人口が最も多い2都市と、ソウルと6つの広域市。 2014年から2023年までのここ10年間で、これら25都市の猛暑日は平均5.11日だったが、その前の10年(2004~2013年)は半分にも満たない2.1日だった。それより前の1994~2003年は1.62日、1984~1993年は0.49日、1974~1983年は0.76日だった。猛暑日が気候変動の影響で近年急激に増えているのだ。 都市別に見ると、ここ10年間で猛暑日数が最も多かったのは慶尚北道亀尾(クミ)で、全国平均の2倍を超える10.6日だった。続いて光州(クァンジュ)が10.5日、大田(テジョン)が9.6日、大邱(テグ)が8.3日だった。これらの都市は猛暑日数の増加幅も大きく、亀尾はその前の10年は2.3日、光州は3.5日、大田は2日、大邱は3.1日だった。 猛暑は持続時間が長期化するとともに、気温も高くなっていた。体感温度35度以上の猛暑が発生した際に、その気温が何日間続いたかを確認したところ、ここ10年は平均2.4日で、その前の10年の1.9日に比べ0.5日以上伸びていた。最高気温33度以上の日を集計して平均気温を出すと、ここ10年は34.5度で、その前の10年より0.3度上がっており、猛暑がよりひどくなっていた。 グリーンピースの気候エネルギーキャンペーナーを務めるイ・ソンジュさんは、「今回の調査結果は、地球の気温が上がり続けているということをはっきり示している。気候危機の深刻化につれて猛暑や暴雨を含む極端な気候現象が次第に大型化しているうえ頻繁になり、不確実性が高まっているため、被害はさらに大きくなるだろう」と話した。 一方、グリーンピースが調査した猛暑日は、気象庁のものとは基準が異なる。気象庁が定義する猛暑日は最高気温33度以上の日で、平年値(1991~2020年平均)は10.2日だ。グリーンピースが今回の調査で基準とした最高体感温度35度は猛暑警報の発表基準で、猛暑警報は最高体感温度35度以上の日が2日以上続くと予想された際に発表される。気象庁は昨年5月から、気温と湿度を考慮した体感温度を基準として猛暑特報を発表している。湿度が高いと汗がひかないため体温が下がらず、それだけ人体に有害だという。湿度が10%上がれば体感温度も1度ほど上がる。 パク・キヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )