残暑が厳しいので、毎日「冷房」を12時間ほどつけっぱなしです。「除湿」でも部屋が冷えるのですが、電気代は冷房とどちらがお得でしょうか…?
毎年のように猛暑が騒がれる昨今、9月の暑さも厳しい傾向にあります。暦の上では秋かもしれませんが、まだまだエアコンが手放せない人も多いでしょう。ただ、冷房では身体が冷えすぎてしまったり、電気代が心配になったりすることもあります。 そこで、冷房の代わりにおすすめできるのが「弱冷房除湿」です。 本記事では冷房と除湿の違いや除湿の種類、冷房と除湿の電気代の違い、除湿の効果を高めるための方法などを解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンの「冷房」と「除湿」の違い
夏場や残暑が厳しい時期に利用するのが「冷房」「除湿」の2つです。 エアコンの冷房は、部屋の温度を下げることに特化した機能です。暑い部屋の空気を外に排出して部屋を涼しくします。一方、除湿は文字通り部屋の空気の湿度を下げることを目的にしており、部屋のなかの水分を外に追い出すことで湿度を下げます。
エアコンの除湿には部屋の温度を下げるタイプと下げないタイプの2種類がある
実はエアコンの除湿には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2つのタイプがあります。 弱冷房除湿ではエアコンが高湿度の空気を吸い込んだあとに熱交換器で熱を奪って温度を下げることで、空気中の水分が水滴となって熱交換器に付着します。その水分を外に排出しつつ、水分が減った空気を部屋に戻すことで湿度を下げる仕組みです。 冷えた空気を部屋にそのまま戻すため弱い冷房をかけた状態に似ており、室温が下がって涼しさを感じることができます。「暑くて湿度も高いが、冷房をかけると肌寒い」というときに有効です。 一方、再熱除湿の場合、温度を下げた空気が温め直されてから部屋に戻ります。メーカーによって消費電力に違いはあるものの、温め直す分だけ弱冷房除湿よりも多めの電力を消費するのが一般的です。 エアコンの機種によっては弱冷房除湿と再熱除湿を切り替えられます。「部屋を冷やしながら除湿したいのか、温度を下げずに除湿したいのか」によって目的に合う除湿を選択しましょう。
冷房と弱冷房除湿、再熱除湿ではどれがお得?
冷房と弱冷房除湿、再熱除湿の場合、どの電気代が安いのでしょうか? ダイキンの「冷房と除湿の電気代の比較」によれば、弱冷房除湿の消費電力が最も少なく、次いで冷房、再熱除湿の順番に多くなります。 使用するエアコンなどの条件によってコストは大きく変わるため一概にはいえませんが、部屋を冷やす場合、冷房で一気に部屋の室温を下げ、その後は弱冷房除湿に切り替えることで節約しながら部屋を冷やすことが可能だと考えられます。