新型コロナ センバツ中止 選手ら言葉失う 「気持ち夏に切り替える」 /北海道
新型コロナウイルスの感染拡大で、無観客試合での開催を前提に準備していた第92回選抜高校野球大会は11日、史上初の中止が決まった。道内からは白樺学園(芽室町)と21世紀枠で帯広農(帯広市)の十勝勢2校が初のセンバツ出場を決めていたが、大会中止の知らせに選手や関係者は言葉を失った。【高橋由衣、鈴木斉】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 白樺学園は15日まで予定していた臨時休校を23日まで延長。野球部は全体練習や遠征などが制限される中、7日に甲子園のベンチ入りメンバーを決め、自主練習を重ねてきた。記者会見した戸出直樹監督(44)は「一生に一度の甲子園に行けなくなくなったことは残念で無念。選手たちはショックが強いと思うが、夏の大会や今後の人生につなげてほしい」と肩を落とした。業天汰成(ぎょうてんたいせい)主将(2年)は「残念ですが、自分たちの目標は夏の甲子園で勝つこと。気持ちを切り替えて頑張りたい」、エースの片山楽生(らいく)投手(同)は「夢の舞台に立てないと考えると正直つらい気持ちが大きいですが、この気持ちは夏の甲子園で晴らしたい」とコメントを出した。 一方、帯広農は24日まで休校で部活動は中止している。野球部は7日から部員を少人数に分け、自主練習を開始。9日に甲子園ベンチ入りメンバーを発表していた。前田康晴監督(44)は「選手たちは体も大きくなり、春季大会、夏の選手権でどんな活躍をしてくれるか楽しみ。次は夏の北北海道大会の決勝で白樺学園と戦えるような力をつけ、甲子園を目指したい」とコメントを出した。