中国の不動産株指数が急伸、一時13%高-政策支援への期待高まる
(ブルームバーグ): 中国の不動産株指数が16日に急伸。中国政府が経営難に陥った不動産開発業者から売れ残り住宅を買い取る政策支援を行うとの観測が広がった。
中国の不動産銘柄から成るブルームバーグの指数は一時13%上昇し、休場明けの香港株式相場の上げをけん引。香港上場の龍湖集団は一時15%高。資金難に陥っている不動産開発大手の万科は16%高を付けた。
中国は低迷する不動産市場を救済する最も野心的な試みの一つとして、全国の地方政府に数百万戸の売れ残り住宅を買い取らせる案を検討していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。住宅販売と価格はここ数年低迷しており、経済の足かせとなっている。買い手の間では、資金繰りに苦しむデベロッパーの供給能力が懸念されている。
CGSインターナショナル・セキュリティーズHKの中国不動産調査責任者、レイモンド・チェン氏はリポートで、「措置が実施されれば、過剰在庫とデベロッパーの流動性問題に対処できるため、セクター救済に向けた重要な一歩になる」と指摘。デベロッパーから500万戸が購入されると仮定すれば、1兆8000億元(約38兆4000億円)の資金が必要だと試算した。
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原題:China Property Stocks Gauge Jumps on Proposal for Home Purchases(抜粋)
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