安藤忠雄や黒川紀章から磯崎新など日本が世界に誇るスター建築家が勢ぞろい!関西にある劇場・ホールは建築的な名所も多数
建築好きな方も、アート・エンターテインメント好きな方も。推し活にあたって、イベントと会場のマッチングの妙を楽しみながら、共により深く味わってみませんか。 名だたる建築家たちが手掛けた、関西エリアを代表する劇場・ホールの名作5選をご案内します。 【写真で見る】安藤忠雄らスター建築家による建築も!関西で建築家が手掛けた劇場・ホール
1. ロームシアター京都〈設計:前川國男、改修設計:香山壽夫〉/京都府京都市左京区
ロームシアター京都は、1960年、京都市が全国に先駆けて建設した公立施設である「京都会館」をリニューアルし、2016年に新たに開館した劇場です。 元の建物を設計した前川國男によるモダニズム建築の意匠をできる限り継承しながら、香山壽夫建築事務所を中心に、オペラ、バレエ、現代演劇、伝統芸能などの舞台芸術公演や、講演会、国際学会などにも対応できる多目的ホールとして改修されました。 京都府で唯一座席数が2,000席を超えるメインホールのほか中小のホール、野外イベント会場、ブック&カフェを有しており、来場者に憩いの場を提供しています。 アクセス方法:京都市営地下鉄東西線 東山駅より徒歩約10分 最大収容人数:2,005人(メインホール)
2. なら100年会館〈磯崎新〉/奈良県奈良市三条宮前町
なら100年会館は、奈良市制100周年を記念して1999年、JR奈良駅前に建設された多目的ホールです。 建築家・磯崎新が設計しました。奈良県で最大の収容人数を誇る大ホールのほか中小ホールなどを有し、コンサートや芸術公演、国際会議から地域の文化活動などまで幅広い目的で利用される、奈良のランドマークとなっています。 法政大学教授川口衛博士によって考案された特許構法「パンタドーム構法」(建物の骨格を上下2つに分割、 折り畳んだ状態で地上で組み立てた後、ジャッキで押し上げて完成させる構法)を採用、かつコンクリート補強剛板の外壁と屋根とを同時に施工したのは世界で初めてということでも注目を集めました。 アクセス方法:JR奈良駅より徒歩約5分 最大収容人数:1,476人(大ホール)
3. 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)〈黒川紀章〉/大阪府大阪市北区
日本を代表する建築家の1人でありポストモダン建築の名手である黒川紀章が設計し、2000年に開館した大阪府立国際会議場(愛称:グランキューブ大阪)。 愛称が表している通り「グランキューブ(大きな立方体)」型の姿が特徴の施設で、大阪の都心である中之島のランドマーク的な存在です。外観にトラス構造を見せた造形美と、最上階の特別会議場のドームを内包する逆円錐が目を惹きます。 内部空間も洗練されたデザインが魅力。2,754席のメインホール、2600㎡の無柱のイベントホールから大小さまざまな会議室、レストランなどを備えており、世界の関心を集める国際会議やコンサート、展示会など多彩な催事が日々開催されています。 アクセス方法:京阪電車中之島線 中之島(大阪国際会議場)駅直結 最大収容人数:2,754人(メインホール)