短距離スパイクから着想を得た独自構造を採用した、ミズノ「WAVE REBELLION PRO 2」の実力
より高い反発性を求めあらゆる面がアップデート
では、WAVE REBELLION PRO 2が前作と比較して、どのようにアップデートされたのかを詳しく確認していきたい。 「1つ目の大きなアップデートポイントはミッドソールの材料です。ミッドソールのトップにMIZUNO ENERZY LITE+(ミズノエナジーライトプラス)、ボトムにMIZUNO ENERZY LITEという組み合わせは変わりませんが、トップに使用している軽くて柔らかいMIZUNO ENERZY LITE+の搭載量が前作に比べて32%増えています。その結果、クッション性、反発性ともに向上し、足を入れた瞬間にクッション性が感じられるシューズになりました。
そして、MIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)の設計も見直しています。素材は前作同様のカーボン強化ナイロンですが、前足部へのリブデザイン、中足部の左右の巻き上げといった複雑な立体構造を採用することで曲げ剛性が大幅に向上しています」と、グローバルフットウエアプロダクト本部 パフォーマンスランニング企画課の松木直人さん。
初代モデルの完成後すぐに2代目モデルの開発がスタート。国内外のトップアスリートから、学生ランナー、市民ランナーまで、多くのランナーの声を聞き、そこから得たフィードバックをもとに改良を施したという。SMOOTH SPEED ASSISTについても1キロ3分よりも速いペースで走った場合でも十分に機能が発揮されるよう設計が見直されている。さらに、アウトソールやアッパーも刷新された。 「前作ではソールがセパレートされていましたが、今作では接地面積を増やして安定性を向上させるために繋ぎ合わせた形状にしています。軽量で高いグリップ性能を発揮するG3ソールをアウトソール全体に配置していますが、エリアごとにデザインを変えています。初期の接地ポイントとなる中足部付近は柔らかい接地を追求して丸型に、前足部は蹴り出し時に地面に力が伝わりやすいよう菱形になっています。 アッパーには軽量で通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用。履き口部のスポンジは、フィット性を確保しながらより軽量な設計に変更しています」と松木さん。