「エモい、安い、旨い」グランプリ開催地・静岡競輪場グルメを実食 名物は“超希少部位”絶品静岡おでん!
イチオシは静岡おでん、『フワ』が絶品!
そして一番の“推しメニュー”が静岡おでん。練り物や大根、こんにゃくなどのタネに静岡ならではの黒い出汁が染みて輝いている…! 写真手前の黒っぽい串がこちらの一番人気『フワ(牛の肺)』だ。 「一番よく売れるのがフワかな。60年前くらいから売り始めました。うちはフワを売り始めた最初のお店なんです」 耳慣れない『フワ』という部位。今は静岡おでんならではの具材として親しまれているが、店主はフワを仕入れ始めた経緯をこう話す。「昔は廃棄されていて、お肉屋さんから『なんとかしてくれないか』と相談されました。それでおでんにしてみようと。そうしたら、だんだん口コミで人気になって」 さらに『天寅』では『フワ軟骨』という別メニューにも発展した。「フワ軟骨は関節がついているもので、血管が入っている。なぜ美味しいかっていうと、脂のノリがいいもんで。天寅でしか食べられないのでオススメです」と店主のお墨付きだ。 「僕らもこっちのほうが好きなんです。ビールに合うでしょうね」。そこまで言われたら、食べないわけにいくものか! とさっそくいただくと、よく脂の乗ったふわふわの食感と、よく染みた出汁、臓物特有のクセまでたまらなく絶品。まさに『酒飲みのため食べ物』かもしれない。 おでんにはオリジナルの白みそを添えるのがオススメ。濃い出汁とまろやかな白みその相性はバッチリだ。研究を重ね、舌の肥えたベテラン競輪ファンの胃袋を掴んでいる。 「ウチは安さが売り。スーパー行くよりお得だから、競輪場のお客さん以外にも買いに来てくれる方がいますよ」 500円もあればお腹いっぱい食べられそうな『天寅』。なぜそこまで安いのか? こんなに安くて大丈夫なのか、こちらが心配になってしまうほどだ。 「出血大サービス。もう崖から半分くらい足が落ちてる」と大笑いする店主。KEIRINグランプリとなれば、たくさんのお客さんが足を運ぶに違いない。 「たぶんお客さんには並んでもらうことになるでしょうね。仕入れの量も比較にならないくらい多いです。コンビニに寄らずに競輪場に来ていただいても大丈夫なように準備しますので、ここでちょっと食べて、1日中遊んでもらえたら」