深まる秋、美しく味わい深い「月」の写真は、どうやって撮るの?
月のきれいな季節ですね。中秋の名月に次いで、美しいと言われている十三夜は、今年は11月1日で、月が最も地球に近づく満月で、大きくしかも幻想的な姿を見せてくれるスーパームーンは12月4日です。満月に限らず、空気の澄んだ秋の夜空に浮かぶ月は美しいので、写真に撮ってみてはいかがでしょうか? 定番の撮り方から、趣向を凝らした味わい深い月の撮影方法をいくつか紹介します。
やはり一眼レフやミラーレス一眼がオススメ
月の撮り方といっても、月をどういう風に撮りたいのかで変わってきます。試しに、SNSに月の写真を投稿して反応を見たことが何度かあるのですが、今は、割と月が大きめに写っていて、クレーターなどの陰影がハッキリしている写真がウケがいいようです。でも、天体写真のように精緻に月を撮っても、肉眼で見ているイメージとはかけ離れてしまうわけで、だからいいんだという人もいれば、それがいい写真なのかな?、と感じる人もいるはず。要は「いいね!」の数なんか気にせず、自分が撮りたいように撮るのが一番ではないでしょうか。 とはいえ、最初からなんでもアリでは身も蓋もないので、まずは月をできるだけハッキリ撮る方法から考えてみましょう。 その場合、オススメするカメラはやはり、一眼レフやミラーレス一眼になります。高倍率ズームの付いたコンデジでも撮影はできますが、一眼の多くはマニュアル露出をはじめ、いろいろと細かな機能の設定ができる機種が多いですし、望遠が使えるだけでなく、画質を左右するイメージセンサーのサイズが大きく性能も良いものが多いからです。この性能が良いと、トリミング(撮影後、画面の周辺部分を切っていって、主要被写体をよりアップに)するときに有利になります。望遠はできれば300ミリは欲しいですね。ズームの一番望遠側が300ミリ以上になるレンズという意味です。それでもたいして大きくは写らないので、撮った後にトリミングすることになります。
三脚はあったほうがいい ブレないように構えれば、なくても撮影可能
三脚は、あるに越したことはありませんが、なければ無理に買う必要はありません。いまの一眼カメラは手ブレ補正が強力ですから、ブレないようにていねいに構えてしっかり撮れば、なくても大丈夫です。もし三脚を使う場合は、私の経験から申し上げますと、大雑把な目安として売値2万円以上のもの、それでも三脚を過信せず、ブレに注意して撮ることが大事です(三脚を使っている安心感から、意外と撮り方がラフになってブラしてしまうことがあります。また、三脚をどこに立てるかによりますが、道路の振動などは思った以上に拾います)。また、カメラの機種やシャッター速度などによっては、手ブレ補正を切ったほうがいい場合があります(カメラの説明書の指示を参考にしてください)。 三脚に関しては、三脚の選び方だけで記事ができてしまうほど奥深いものがありますので(風景写真などを愛好する方の中にはカメラの本体よりも高価な三脚を買う人もいます)、詳しくはまたの機会に書いてみたいと思います。