深まる秋、美しく味わい深い「月」の写真は、どうやって撮るの?
カメラのモードはマニュアルで 満月は初心者向き
カメラのモードですが、全自動などオートモードで撮ると月のトーンが飛んで真っ白に写ります。カメラのコンピュータが真っ暗な空も考慮して露出を決めてしまうからです。そこで、マニュアルモードがオススメになります。 ちなみに、月は満月が一番撮りやすいといわれています。もっとも大きく、明るいからです(反対に三日月は難しい、ということになります)。満月で、天気も晴天であれば、月を撮ること自体は難しいことではありません。
マニュアルモードは、ISO感度や絞り値(F値)、シャッタースピードを自分で設定しますが、これも慣れればそんなに難しい話ではありません。一応、目安を申し上げておきますと、満月であればISO400、F8.0、1/500秒ぐらいを基準にまず撮ってみて、あとはISO感度を変えたりシャッタースピード(遅くしぎるとブレやすくなるので気をつけてください)を変化させて、月が好みの明るさで写るところを見つけてください。多少、暗めに写して、撮影後にPCなどで少し明るめに持ち上げてやるほうがやりやすいかもしれません。 なお、カメラのホワイトバランスもいろいろ変えてみると、月の色が変わって楽しいですよ。 それと、撮影時に大事なのはブレや明るさの調整とともに、ピントです。ハッキリ撮るにはピントを正確に合わせてやることが先決です。満月なら思ったよりかなり明るいので、初心者でもAFでピントを合わせることが十分可能です。カメラのAFエリアをスポットAF(1点AF)に設定して、月にピントを合わせてあげましょう。 コツは、一枚撮るたび、必ずカメラのモニターで確認することです。アップにしてみて、ちゃんと月がはっきり写っているか。クレーターなどがくっきり見えていれば成功です。ボケていればピント、ブレていればシャッタースピードや構え方、明るすぎてトーンが飛んでいないか、暗すぎないかなど、ちゃんと確認して、次の一枚でまた調整し直して、よりはっきり写るように突き詰めて行きます。