地獄のガレ場でバイクもクルマも脱落多数!「アジアクロスカントリーラリー」4日目は激しく順位がシャッフルされる試練の1日でした
サバイバルな1日となった4日目
2024年8月12日(月)にスタートした「アジアクロスカントリーラリー2024」。タイ南部の都市スラタニから始まったラリーレイドはカンチャナブリに移って競技4日目(レグ4)が行われました。この日のルートであるSS4 RATCHABUTI-KANCHANABURIは距離395.91kmで、競技区間は172kmとなります。2日目、3日目とトップタイムをマークし、総合トップに立っている塙 郁夫組のトヨタ「フォーチュナー」は、この日も問題なく走行を始めましたが……。 【画像】バイクの行く手をふさぐガレ場が現れる! 4日目の「アジアクロスカントリーラリー」を見る(全5枚)
ほとんどのバイクが行く手をふさがれたガレ場が現れる
毎年、山岳地帯やジャングル、沼地、海岸、砂漠、プランテーション、サーキットなど、アジアの特徴あるコースが設定されて開催されているFIA・FIM公認国際クロスカントリーラリーのひとつ「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」。その競技4日目は、今回で29回目を数える2024年大会のまさにハイライトともいえる1日となった。 SSスタートから約40km。山の中に現れたガレ場は、4輪車よりも1時間前にスタートしていたバイクの墓場ともいえる状況だったようだ。前に進めないまま力尽きたライダーと、コース上に置き去りにされたバイクがコースをふさぐなか、この日1番最初にスタートした塙 郁夫/染宮弘和組のトヨタ「フォーチュナー」だったが、このガレ場で、バイクをどかし、前に進むという行為を繰り返しているうちにパンクを引き起こしてしまい、すでにホイールナットを緩めるレンチを回す力も残っていなかった。 結局先頭スタートの塙組は割を食う形で車両は4輪パンクにバンパーなども外れかけ、まさに満身創痍の状態で数台に道を譲るかたちでこのガレ場を抜けることとなった。 ガレ場を最初に越えてきたのは、105号車のMana PORNSIRICHERD/Kittisak KLINCHAN組(TOYOTA Hilux Revo/TOYOTA GAZOO RACING THAILAND/T1D)、そしてそのすぐ後ろに114号車のNatthaphon ANGRITTHANON/Thanyaphat MEENIL組(TOYOTA Hilux Revo/TOYOTA GAZOO RACING THAILAND/T1D)、そして三菱「トライトン」の103号車、Chayapon YOTHA/Peerapong SOMBUTWONG組(Team MITSUBISHI RALLIART/MITSUBISHI Triton/T1D)の順で先に進んでいく。
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