親戚が亡くなりました…21歳学生ですが、バイト収入からでも「御香典」は出した方がいいでしょうか?
親戚や親しい方が亡くなったときは、御香典を出すことがマナーとされています。しかし、学生であっても、御香典を出したほうがよいのかどうかを、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。 また、御香典の相場についても知っておくと、いざというときに役立ちます。今回は、学生であっても御香典を出すべきかどうかについてと、御香典の相場について、解説します。
学生でも御香典は出すべきか?
学生の場合は、御香典を出さなくてもよいと考える方もいらっしゃいます。 成人して安定した収入があるとか、もしくは大学院生の場合は大人としてみなされることが多いため、どちらかといえば御香典を出すほうが好ましいでしょう。未成年でも就職して安定した収入がある場合は、御香典を包むケースもありますので、前もって喪主の方などに相談しておくと安心です。 学生が御香典を包むケースはまれですが、祖父母や親戚などの葬儀でどうしても御香典を出したい場合は、親と連名でまとめて包むこともできます。
御香典はいくら出すべきか?
御香典として渡す金額に明確な決まりはなく、一般的には故人との関係により金額が異なります。ここでは、御香典の相場がどれくらいなのかを確認します。 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が行った「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」によると、香典の最多回答額は、表1のような結果になりました。 表1
※一般社団法人全日本冠婚葬祭互助会(全互協)「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」を基に筆者作成 例えば職場関係の方でも、家族ぐるみのお付き合いがあって親しい場合は2万円包むなど、親密度により金額は異なります。相場はあくまでも目安のため、遺族側から御香典を頂いたことがある場合は、過去に受け取った金額が相場より多くても、同程度の金額を包むようにしましょう。 しかし、次のような理由から、あまりに多い御香典は避けるほうが無難です。 ●不幸な出来事に対して渡す御香典は、包む金額が多いと、さらなる不幸が訪れるように感じてしまうおそれがある ●多くのお金が重なる=不幸が重なることを連想させる ●用意する香典返しも高額になり、遺族もどのようなものを用意すべきかと悩んでしまう ●参列した側に葬儀が生じた場合に、遺族には同程度の金額を包む必要が出てきてしまう 悲しみのなか、お葬式の対応をしている遺族の負担にならないように、相場程度の金額を包むようにしましょう。