【阪神JF】団野大成騎手がダンツエランのセンス絶賛「すごく器用。自在性があって、どんなレースもしようと思えばできる」
◆阪神JF追い切り(4日、栗東トレセン) 2歳女王決定戦、第76回阪神JF・G1(8日、京都)の追い切りが4日、東西トレセンで行われ、栗東では、ダンツエランがCWコースを軽快に駆け抜け、団野大成騎手(24)=栗東・斉藤崇厩舎=が好感触を得た。 【データで見る】ダンツエランの血統、戦績 人馬の呼吸を合わせて、リズミカルに駆けた。ダンツエランは栗東・CWコースで序盤からぴったり折り合い、軽やかなフットワーク。直線では自らハミを取って力強く伸び、6ハロン82秒0(7ハロン98秒5)―11秒1をマークした。団野は「順調です。前走に引き続き、いい状態でこれている」と好感触を伝えた。 デビュー当週の追い切りからコンタクトを取ってきたロードカナロア産駒。「最初にまたがった時は『動けるのかな』という感じだったんですけど、キャンターに行くとすごく跳びがきれいで走り方も上手だった」。当時から素質を感じていたが、前走のファンタジーSで不良馬場のなか、しぶとく脚を伸ばして重賞初制覇。「すごく器用ですね。自在性があって、どんなレースもしようと思えばできると思います。当初は人に反抗しているような面も見せていたけど、最近はすごく成長を感じますね」とレースセンスの良さと心身の充実ぶりを実感している。 マイルCSでソウルラッシュをG1初制覇に導き、自身のG12勝目もつかんだ24歳。「自信になりました。やっぱりG1はより勝ちたいし、いいレースをしたい」。大舞台で思い描いた通りの騎乗ができたことで、もう一度の気持ちが強くなった。その時は喜びのあまり、ゴール板通過前に大きく左拳を握りしめてアピール。適切な騎乗姿勢をとらなかったとして制裁を科された。「勝った時はガッツポーズしすぎないように気をつけます」と苦笑いだったが、勝利への意欲は隠さない。勢いに乗る若武者の手綱で、ダンツエランが2歳女王の座を狙う。(山本 理貴)
報知新聞社