40代で気づいた「実は持っていなくても問題なかったモノ」3つ。掃除もしやすくなった
家にあるもので充分間に合う
汚れた食器類の中でいちばん大きな器やお鍋に、入れ子スタイルで食器を重ね入れれば洗い桶はいらない。キッチンの布巾の漂白は洗い桶でなくてもボウルでできる、洗面所でもできる。 水切りカゴはタオルで充分。食器を収納に戻したらタオルは洗濯機へ。水切りカゴは管理を怠って水垢を作っていたけど、タオルにしてからは美しさを感じるほどストレスがなくなった。 そして、三角コーナーは排水受け皿に受けてもらう。ちなみに、排水受け皿は食事のたびに食洗機で洗うことにしている。使い始めに「清潔でキレイなもの」とカウントすることで、家族全員で排水受け皿を清潔に保つことが当たり前になった。三角コーナーだと、こうはいかなったと思う。 このように、家にあるもので充分間に合う。そして、必要なものだけが置いてある水回りは、とんでもなく掃除がしやすいのだ。使い捨てのキッチンタオルで豪華にシンク周りを水拭きして、シンク内は中性洗剤を少量つけて泡で洗う。 これがほぼ毎日できている事実には、震えが止まらない。小学校時代に宿題も時間割の準備もろくにしなかった私が、掃除を毎日できているなんて快挙でしかないのだ。 とにかく、ものが少ないシンク周りに慣れてしまうとメリットしかなくて、ものを置いていた頃には戻れない。
お客様用の布団
予備の布団セットをお持ちの家は少なくない。予備を持つ理由で多いのが、「急なお泊まりのお客様があるかもしれないから」。 我が家の暮らしに偏りがあるのかもしれないが、これまでたくさんの方を家に招いた中で、急に「今日泊まっていく」などと言い出した人はひとりもいない。そして、一度も経験はないが断言できる。絶対に断る。断る上に、ちょっと付き合い方を考えさせてもらうと思う。
泊まり客はある
前もってお泊まりがあると予定していれば、布団はレンタルすることにしている。ネットで調べると、遠方であっても布団一式を借りることができるサービスは増えている。 これまで、義母や子どもたちの友だち、夫や私の遠方に住む友だちなど、我が家にはたくさんのゲストが泊まったが、全員レンタル布団を利用した。年に数回程度なら、保有するより借りたほうが楽だ。というのも、借りた布団なら面倒臭い管理はいらない。 使う前に干しておいたり、使い終わった後に晴れの日を待って、シーツを剥がして洗濯したり、収納に片付ける前に布団を干したりがまるまる要らないのだ。そして収納スペースの大部分を奪われることもない。保有しないことで、目に見えないストレスもなくなった。 ========== 家電の炊飯器、シンク周りのアイテム、お客様用の布団を今回は紹介させてもらった。その他にもまだまだ「持たなくても問題なかった」というものはたくさんある。しかし、「あくまで筆者の暮らしの中では」という話だ。それを持つことで暮らしがスムーズならば、手放しを検討する必要はない。 持っているだけで何も意味を持たないものがあるのなら見直しをするのがいい。そして、これからの人生の要不要を見極める力をつけると、もっと身軽な人生になるのではないかと、未来への期待が止まらない。 <TEXT/阪口ゆうこ> 【阪口ゆうこ】 1981年生まれ。整えアドバイザー。片付けや整えについてのブログ「HOME by REFRESHERS」を運営。コラムなどの執筆、セミナー開催を行う。著書に『ゆるミニマルのススメ』などがある。好きなものはビール、宴会、発信すること。嫌いなものは戦争、口内炎、マラソン。Instagram:@sakaguchiyuko___
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