30代前半です。友人ががんになりました。30代前半ではどのがん検診をすればいいですか?
30代になれば、周囲の人ががんにかかったと聞いて不安になり、がん検診を受けたいと考える方もいるでしょう。しかし、どのがん検診を受ければよいか分からない方も多いかもしれません。本記事では、がん検診にかかるおよその費用や、30代の方が受けるべきがん検診の種類、費用を抑える方法について解説します。
がん検診は主に5種類
日本医師会によると、日本の対策型検診のがん検診は主に5種類あり、がん死亡率の減少を目指して実施されています。有効性が確立された検診方法を用いており、国が公的な予防対策として位置づけています。 そのため、費用は無料または少額の自己負担で済むことが一般的です。検診は、市区町村によって実施されるほか、職域や医療保険者などの保健事業として行われることもあります。 市区町村で実施されるがん検診では、がん検診の専門家やがん医療の専門家が集まった「がん検診事業の評価に関する委員会」が、正式なデータをもとに対象となるがんの種類や検診方法、対象者の範囲について検討を行います。その後、結果をもとに検診が提供されているのです。 ■検診にかかる費用 ここでは、がん検診にかかるおよその費用を把握するために、検診センターで実施されているがん検診費用を図表1にまとめて紹介します。 図表1
出典:国立がん研究センター 中央病院「検診費用」より筆者作成 検診内容によって費用が大きく異なるため、自分がどのような病気を検診したいのか事前に決めてから検診を探しましょう。
30代が受けるべきがん検診
30代で受けるべきがん検診として、男性であれば、大腸がん、胃がん、肺がん、女性であれば、乳がん、子宮がん、大腸がんが主に挙げられます。 がんは命にかかわる病気であり、早期発見と予防が大切です。病気の兆候やリスクを早い段階で見つけるためには、30代から定期的に健康診断を受けましょう。働き盛りの年代であるため健康管理を後回しにしがちですが、若いうちから自分の健康状態を知ることで病気の予防や早期治療に役立ちます。