「目標なくなり悲しい」水泳など9競技が全国中学校体育大会「全中」から除外 生徒は落胆…部員減少の懸念も
「目標なくなる」…生徒は落胆
「全中」への出場経験がなく、「目指す場所」として日々練習に励んでいた生徒たちの落胆は大きい。 佐賀清和中学校ハンドボール部の3年生、関清斗キャプテンは、「母から帰宅した時に教えてもらって驚きました。全国大会に行くことを目標としていたので、その機会が減ってしまうのは寂しいなと思いました」と落胆の色を隠せない。
「部員が減ってしまうのが心配」
佐賀県内で活動しているハンドボール部は3校のみ。「全中」からの除外が競技人口や部員の減少につながらないか、不安を感じている生徒もいる。 佐賀清和中学校3年・関清斗キャプテン: 自分たちの代では勝ったら全中に行けるけど、自分たちの下の人たちは行けないので、ハンドボール部に入ってくる人が減ってしまうのではないか心配です
教員の負担減るが…思いは複雑
一方、「全中」の運営にかかわる教員の負担軽減に期待する声もある。大会は関東や九州、中国など全国9つのブロックが持ち回りで開催していて、教員は担当する部活動の指導に加えて大会も運営しなければならないからだ。 教員の負担軽減も目的とした競技の縮小。その一方で、長年指導を続けてきた教員の思いは複雑だ。
「夢の舞台」奪わない改革を
部活動を指導する教員の中には、「全中がなくなっても部活動の練習量を減らす訳にはいかないので、これからも指導者の負担はほとんど変わらないのではないか」という声もある。 文部科学省は、部活動による指導を地域クラブの指導に移す「地域移行」を進めている。 教員の負担軽減も重要な課題だが、子供たちの「夢の舞台」を奪わない改革を求める声は多い。 (サガテレビ)
サガテレビ