旧優生保護法による被害も… 「先生から結婚前に手術をするように言われた先輩がいる」 戦中・戦後の聴覚障害者の暮らしや苦労を取材した写真展 鳥取県鳥取市
日本海テレビ
戦中・戦後の聴覚障害者の暮らしや苦労を知ってもらおうと、鳥取市で11月22日から写真展が開かれています。 旧優生保護法による障害者に対する不妊手術についてー。 「ろう者の中には聾(ろう)学校の先生から結婚前に手術をするように言われた先輩がいるし、手術をした人も知っている」 写真と共に展示されたメッセージです。 鳥取市のコミュニティプラザ百花堂で戦中・戦後の聴覚障害者の暮らしを取材した写真展が開かれています。撮影したのは、鳥取聾学校の元教諭高田啓一さん、76歳。2017年から2年かけて鳥取県内に住む聴覚障害者約70人の下を訪れ、当時の様子や思いを聞き取り、写真を撮影してきました。 高田啓一さん 「手話ができるお医者さんがほとんどおられない。看護師さんもおられない。そういう中で病院に行って診察をしてもらっても適切な医療が受けられるのかどうなのか、っていうような問題も見えてきました。耳の不自由な人は、こんなことを苦労しているのか、そういう1つでもいいので何かを感じ取ってもらって心を寄り添ってもらえたらありがたいです」 この写真展は11月27日まで開かれています。
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