【高校野球】札幌日大・小熊梓龍が桐蔭横浜大合格…28年ドラフト指名へ「今から目標を見続ける」
高校野球で今夏の甲子園に出場した札幌日大・小熊梓龍(しりゅう)投手(3年)が21日、神奈川大学野球連盟の桐蔭横浜大に合格した。札幌日大を初めて夏の大舞台に導いた左腕は、28年ドラフト会議での指名をつかみとるために故郷を離れる。 札幌日大・小熊が大学進学を決断した。20年ドラフト1位の西武・渡部健人内野手や現役ドラフトで日本ハムへの移籍が決まった吉田賢吾捕手らを輩出してきた強豪に進むことが決まり、「大学なら関東圏がいいなと思っていた。4年間とはいえ、ゆっくりしている暇はない。今から目標を見続けて、練習をやっていきたい」と気を引き締めた。 卒業後のプロ入りを目指し、高校3年間を過ごしてきた。夏の甲子園もプロ志望届提出を視野に入れてマウンドに上がった。しかし、優勝した京都国際戦(3●7)では3回1/37失点でノックアウト。アピールできず、「まず甲子園に出て、そこからだと思っていたけど思うような投球ができなかった。プロですぐ活躍できるようになってから目指したほうがいい」。森本琢朗監督と話し合い、昨冬声をかけてくれた同大へ進学を決めた。 現在の最速は144キロ。プロ入りには球速アップが最重要課題だ。「アベレージで140キロ後半くらいには最終的に上げないと、通用しない。そこを目指したい」。名前(しりゅう)の由来となった三国志「趙雲」(字が子龍=しりゅう)のように、何事にも恐れることなく階段を駆け上がっていく。(島山 知房) ◆小熊 梓龍(こぐま・しりゅう)2006年8月11日、苫小牧市生まれ。18歳。苫小牧錦岡小1年時にときわ澄川ライオンズで野球を始める。6年時には日本ハムファイターズジュニアに選出された。凌雲中では苫小牧ボーイズでプレー。札幌日大では1年春の全道で初めてベンチ入りした。177センチ、80キロ。左投左打。家族は両親と姉2人
報知新聞社