50代 鼻風邪の症状なのに、頬のあたりが痛い!これってなんの病気?【医師が回答】
鼻・喉からくる不調の原因「副鼻腔炎、後鼻漏」について、耳鼻咽喉科医 鳴戸理佐先生と呼吸器内科医 大谷義夫先生にお聞きしました。 50代から増える体の不調、健康のお悩み
副鼻腔炎、後鼻漏
■こんな症状 □慢性的な咳、黄色い鼻汁 □喉の違和感や不快感 後鼻漏は、分泌された鼻汁が喉に流れ落ちて刺激となり咳が出てしまう症状。その大きな原因になるのが鼻腔周辺の空洞がウイルスや細菌に感染して炎症を起こし膿がたまる副鼻腔炎。その黄色い鼻汁が喉に流れて咳が出てしまう。後鼻漏はアレルギー性鼻炎や上咽頭炎も原因になるほか、咳喘息や気管支喘息と合併していることも。治療は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、上咽頭炎など原因となっている病気を治すことが基本。重症化すると手術が必要になることもあるので早めに耳鼻咽喉科へ。 【セルフケアは?】 「副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの改善によいとされる“鼻うがい”は、後鼻漏の改善効果も期待できるのでおすすめです」(鳴戸先生)。市販の鼻うがい用商品を利用して行ってもOK。
❶片鼻を指でふさぎ、水100mlに食塩0.9gを入れた生理食塩水を反対側の鼻ですする。
❷生理食塩水を鼻咽喉へ流し込んだら喉から排水。これを両鼻一日2回を限度に。
●教えてくれたのは… ・耳鼻咽喉科医 鳴戸理佐先生 五反田なると耳鼻咽喉科院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。藤田保健衛生大学医学部卒業後、医療法人尚豊会みたき総合病院で医長を務めたのち、開業。分子整合栄養学も学ぶ。 ・呼吸器内科医 大谷義夫先生 池袋大谷クリニック院長。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医。テレビ番組などでも情報を発信。著書は『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(主婦の友社)など。 取材・原文/和田美穂 イラスト/山本瑶奈 ※エクラ2024年11月号掲載