<シマエナガ>ネットで話題に! 人気の“雪ん子バード”
「チョー、かわいい!」とネットで評判なのがこの鳥、北海道だけにいる「シマエナガ(島柄長)」だ。綿帽子をかぶったような白い頭に、小さなくちばし、2つの黒い目が何とも愛らしい。体つきも丸っこく、大きさはスズメよりも小さい。鳴き声は「ジュルーン、ジュルーン」あるいは「ジュリリ」「チャッチャッ」とも。 特徴的なのは、体長約14センチのうち半分を占める長い尾だ。そのため、体全体が「柄の長い柄杓(ひしゃく)」に似ていることから“エナガ”の名前が付いたとか。“シマ”は北海道(島)から来たという。 日本に生息するシマエナガの仲間(エナガ)には、ほかに本州にすむ「エナガ」、四国・九州にいる「キュウシュウエナガ」、対馬にも「チョウセンエナガ」がいるが、いずれも顔に模様があり、ほとんど外見は一緒。シマエナガだけが、独特な姿になったようだ。 ■冬場に見つけやすい”冬鳥” 北海道森林管理局によると、シマエナガは一年中を森林で暮らす「留鳥」で、木の梢(こずえ)の方で生活するので、春~夏の木の葉のある間はあまり姿を見られないが、冬場になると3~8羽で群れているのが、よく見かけるようになる。そのため“冬鳥”との印象から「雪だるま」と呼ばれることもあるというが、その愛くるしい姿はむしろ“雪ん子バード”といったイメージだ。 (文責/企画NONO/写真:PIXTA)